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8月1日の「コイノオキテ」です。

Posted by theatreminori on 01.2019 稽古レポート
いよいよ8月です。萬劇場 夏の短編集VOL.8の開幕まであと1週間となりました。さすがに今日からは臨戦態勢。連日の活動が設定されています。

午前中はまず、夏の短編集縁日コーナーで実施されるガチャガチャの景品準備を行いました。どんなアイテムがいいのか吟味した結果、過去の公演で販売したグッズの在庫を組み合わせようということになりました。お芝居の内容以外でアピールできる要素として、手作りグッズの販売をしているという点があげられるからです。わたしたち肝心の中身まではお話しできませんが、間違いなく今では販売されていない、貴重な商品です。てあとるみのりファンも、初めて知って下さった方も、必ずご満足いただける商品です。ぜひ、萬劇場でガチャガチャにチャレンジしてみてください!全10団体のアイテムがランダムでゲットできます。10回やれば確実にてあとるみのりグッズが手に入る…計算です。



もう一点、、重要な準備が行われました。衣装の天日干しです。夏の公演はとにかく汗をかきます。普段から入念に除菌消臭剤を使用していますが、簡単に選択できない衣装に関しては、もっと的確なケアが必要な気がしてしまいます。梅雨も明けて強い日差しが照り付ける屋外に、1時間少々干しておくことで、すっかり乾燥した肌触りになりました。この日は午後の稽古で衣装を合わせる予定でしたので、まさに実施するにはいいタイミングでした。

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そして迎えた午後の稽古。衣装合わせは全員揃ってから実施ということになり、まずはまだ演技が仕上がていない役者の特に苦手なシーンを繰り返して稽古しました。先日行われた現地での通し見せの反省点や、経験を踏まえての分析を用いて、どのように動くべきか、どちら向きになるか、相手と位置を入れ替えるべきかどうかなどを、細かく演出から伝達され、役者たちはメモを取り、そのアドバイスをものにしようと何度も取り組んでいました。

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動きの指示や意味づけが増えてくることで、どうしても集中力が途切れてしまいがちです。演出からはひとつの言葉、動作をしっかりやり切ってから次に進もうというアドバイスが何度も送られていました。何手か先を読んでしまうことが、結果として悪い表現につながってしまうことがあります。頭の中で先を読んだり展開を把握してくことには何の問題もありません。しかし、そんな記憶が先走って、目の前の相手との会話がおろそかになってしまっては本末転倒です。時にこれまで定着していた動きや言い方まで解体して、現状や舞台の実情に合わせた変化を与えること、そのような変化を起こさせることが、作品の鮮度や現実味、臨場感を確保する上で重要な要素です。演出からは「なぜそのように動いてほしいのか?」「ここで表現したい感情のベクトルは?」といった演出的オーダーと内面構築のためのヒントが次々と授けられています。こういったアドバイスを直接受けられるのですから、迷っているとき、悩んでいる時こそ稽古をするべきです。上手くできない、自信がないという理由で稽古を回避しようなどと本末転倒なのです。

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さあ、そんな己との葛藤を繰り広げる役者もいる中、この日も21時まで元気に稽古しました。夜には2回も通し稽古を行いました。なかなかそろったクオリティが出せずにいますが、回を重ねるごとに、内容は充実して行っているのがわかります。この勢いを最後の最後まで確実に強めて、維持させていきたいです。できる限りの限界まで、各自が研究と鍛錬を繰り返します。