FC2ブログ

7月11日の「コイノオキテ」です。

Posted by theatreminori on 11.2019 稽古レポート
萬劇場 夏の短編集まであと1か月です。1か月後の今日は最終日です。早いものです。衣装や小道具、役者たちの準備もここからが勝負です。そんな7月11日(木)の活動を紹介しましょう。

制作部では一部の手芸担当がグッズや衣装の製造を行う傍らで、手の空いた役者たちが先週の通し稽古の動画を見ながら「ここの立ち方が変わってないですね」「目の前でこんなことが起こったらもっと動くよね」「思ったよりも、セリフがなまりまくっていますね」などと、お互いに気付いたことや改善点を話し合っていました。午後の稽古に備えて、少しでも客観的に演技を分析して、改善しようという努力が見られました。

tDSC04364.jpg

手芸系の担当者は短編集より先の11月公演に向けたグッズ作りを続けています。メインで担当しているのが我らが大女優。手芸は得意で本人も好きなのですが、どうしても作業中に集中力が続かなくなることがあります。この大きさにしようと決めたグッズの大きさがだんだんと巨大化していく癖があります。そんなときは一息入れて給水します。「水を飲むと元気になる」という不思議なリアクションがあるので、そこから再び集中して製造に取り掛かることができるのです。

tDSC04362.jpg

午後の稽古では冒頭でちょっとした撮影が入りました。まだ詳しくはお伝え出来ませんが、11月公演の頃にはお知らせできるような内容です。普段の稽古とはちょっと違った撮影に、緊張もありながらも楽しんで挑むことができました。

tDSC04388.jpg

その後は、夏の短編集へ向けた「コイノオキテ」の稽古です。先週の通し稽古で課題になっていた物語後半の品質向上を目指して取り組んでいます。後半のポイントになるのはメリハリです。通し稽古では気合が入りすぎたのか、全員がフルパワーで大声演技を繰り出してしまっていました。気合が入ること、力を込めてくれることは悪いことではないのですが、それが物語全体のバランスや、そもそもの人物の枠を壊してしまうようでは意味がありません。観客の立場からも、常に役者が精いっぱいの熱演を続けているだけでは、見ているだけで疲れてしまいます。山あり谷ありのバランスを整えて、30分間を心地よく楽しめるようにする作業を行いました。

tDSC04424.jpg

ひとつ一つのセリフが誰にどうして向いているのかを改めて考えると、勢いに乗ってガンガン攻めていたセリフが、実は違った表現であるべきことに気付きます。中には、稽古の序盤では自然とフィットしていたはずなのに、繰り返して演じているうちにどんどん強さを増してしまったセリフもありました。思い入れや感情移入が深まるのはいいことです。しかし、それが本来求めているものから遠ざかってしまっては意味がありません。改めて気づかされた役者たちは脚本にどこをどう組み立てていくかを書き込み、まずは初心に帰ってそれに倣って演じて感触を確かめました。こうして少しずつ、物語の後半、特に盛り上がる部分の形を整理していきました。どのような仕上がりになるかご期待ください。

tDSC04449.jpg

「萬劇場 夏の短編集」は8月8日(木)~11日(日)に萬劇場で全10団体が参加して開催されます。てあとるみのりは8日(木)19時30分と10日(土)12時30分から登場します。前代未聞の恋物語と銘打った「コイノオキテ」をぜひご観劇いただきたいです。上演1か月前となり、衣装や小道具も装備された予告編動画も公開されました。すでにご予約いただいている方は期待を膨らませるため、ご予約を迷っていらっしゃる方はご決断の材料にするため、ぜひご覧ください!



チケットのご予約は→こちら!