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6月6日の「コイノオキテ」です。

Posted by theatreminori on 06.2019 稽古レポート
午前中の制作部ではいつものグッズ作りとDM執筆に加えて、大きな動きがありました。8月8日(木)から開幕する「萬劇場 夏の短編集VOL.8」のチラシが到着したのです。来週の運営会議に先駆けて、すでに劇場に納品されているチラシを団員1名と制作で引き取りに行ってきました。チラシはA3サイズの紙を二つ折りしたスタイルです。つまり、部数が通常のフライヤーと同じでも、重量は倍。団員たちは台車を転がして出かけています。この日は重量以外にも夏のような暑さもあり、徒歩で通える距離とは言え、なかなか大変な道中だったようです。そんな苦労を経て我々のもとに届いたチラシ。早速情宣活動に活用させてもらいます!

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午後は「夏の短編集VOL.8」で上演する「コイノオキテ」の稽古に本格的に突入しました。先週は脚本の配布と配役決めのための読み合わせだけでしたが、この日から場面ごとに動きや位置関係を意識した稽古に入っています。

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30分という短い作品の中に物語の展開や人物が織り成すドラマが込められていますので、テンポのいい動きとセリフの連動や、場面の切り替わり、お互いが立っている位置などをち密に調整し、形にしていかなければいけません。そこが曖昧になってしまうと、密度の濃さも伝わりませんし、何よりも30分以内に収めなければいけないというイベントの規定に反してしまいます。この日の稽古ではその点を強く意識して、それぞれの動き方、立っている場所連動したアクションの流れ、時間経過と行動の感覚などを繰り返し練習しました。まだ第一歩が遅れてしまったり、もっと勢い良く動くべきところがゆっくりになっていたりと粗削りではありましたが、一通り、細かい調整が必要なシーンの稽古を行っています。シーンの形が決まってくると、役者は演技そのもののイメージも持てます。感情の込め方も、セリフの精度も自然と向上して行くはずです。

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タイトルからご想像可能でしょうが、今回の物語には「恋物語」が関連してきます。これまでのてあとるみのりでは、そういった要素の入った物語は全くと言っていいほど創って来ませんでした。それだけに、その部分を演じるべき役者は「どうやったらいいんだろう」「できるのかな」といった不安を抱えていました。実際には新しい役に挑むということは、常にそういった試行錯誤が存在するものです。慣れた感じ、イメージしやすい役だと楽だが、未体験の役柄は困難という先入観は誤りです。この機会に得ることができた役作りの原点を大切にして、どんな役にも深い探求心を持って挑めるような成長に期待したいところです。

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「萬劇場 夏の短編集VOL.8」は8月8日(木)~11日(日)萬劇場にて開催されます。チケット販売は6月15日(土)スタート。前売り券の価格は3,300円です。てあとるみのりが「コイノオキテ」を上演するのは8月8日(木)19時30分からと、10日(土)12時30分からの2ステージです。チケット販売開始までもう少々お待ちください!