5月も気づけばあと1週間ほど。日中の気温もかなり暖かくなってきました。屋内で何か作業をしたり、体を動かすと暑いと感じるようになりました。夏が近づいてきています。
そんな5月23日(木)午前の制作部では、第22回公演で販売予定の新作グッズ作りと、今後ラインナップに入る可能性があるグッズのデザインの検討を中心に実施しました。一部の団員は夏の短編集に向けて自ら発送するDMの執筆に取り組んでいました。このところ同じような活動内容が続いていますので、このブログでもお知らせできる情報が少なくなってきてしまいました。活動の内容そのものは確実に進捗しておりますので、まだまだ先になりそうな情報公開まで、根気強くお付き合いくださいませ。
本日のグッズ検討では編み物系のグッズがさらに進化する可能性が示されました。こちらもまだ具体的に説明できないのですが、ひとつの工夫や機能の追加で、かなり使い勝手がよくなったり、手にした時のグレードが高まることが確認されています。商品化されたら、皆さんもきっとお買い求めになりたくなる逸品になりそうですよ。
午後の稽古では、夏の短編集に関連して決まってきたことの申し送りがなされました。今回の夏の短編集は、萬劇場の演劇だけではなく、その周辺の会場で「折戸通りの小さな夏休み」と題した、和文化体験展示が行われます。てあとるみのりに所属する団員のうち、今回の演劇には出演しない女性が、この夏まつりで「茶道」の体験コーナーを担当することになっています(もちろんきちんと茶道を学んでいる者です)。先日行われた打ち合わせの報告と合わせて、こういった催しの告知も行いました。団員たちは「覗きに行きたい」「勇姿を見届けたいです」と、会場に駆けつけるつもり満々でした。あくまでもそれ以外の一般の方を優先しつつ、うまく場を盛り上げることに貢献できればと意気込んでいます。

申し送りの後はウォームアップを経て、短い脚本の読み合わせを行いました。ほとんど初見の短い脚本を使用しましたので、動きとセリフがかみ合わない箇所も多く、それがまた見ている側にとっては面白く映りました。自分の意思表示として「あきらめない!」と宣言するセリフをなぜか、相手に向かって「あきらめないで!」と訴える役者もいました。これには一同笑いをこらえられず「あなたの方こそですよ」と突っ込みが殺到しました。

さらに、我らが大女優がまたもや面白い行動を披露しました。読み合わせ最中、自分の出番が近い段階で、断りもなくトイレに入ったのです。セリフがどんどん進行し、いよいよ出番直前まで来てしまいました。慌てて制作トイレのドアをたたき「もう出番ですよ!」と大声で呼び出すと「何?どこ?あたしから?」と冷静な雰囲気でトイレから登場。そのままタイミングとしてはドンピシャで演技に入るという、さすがな行動がありました。しかし、多少は慌てたのでしょうか、シャツが一部めくれたままで、お腹が見えたままの演技になっていました。そこがまた面白さを増幅させてくれました。作り込まれた公演を見せるよりも、こんな日常的稽古風景を見てもらった方が面白いのではないか…と不安になってしまうような日々です。

また、来週から開始される「夏の短編集」用の作品について、ほんの少し概要の説明もありました。実際の脚本がお目見えするのは来週の稽古の予定ですが、劇団員たちは作品のテーマのイメージを膨らませると同時に、自分がどんな役をやるのかに強い関心を示していました。作品の全貌が明らかになるのは来週木曜日の稽古です。作品のタイトルやあらすじも含めて、皆様もどうぞお楽しみに!