5月からの新元号も発表され、新しい年度となって最初の活動日、4月4日(木)の様子を紹介してまいります。

午前中の制作部では新作グッズの試作を継続して行いました。先週までよりも具体的に、この1週間で収集した素材を使いつつ、どんな材料をどう使えばコストや技術のバランスがよく、なおかついい仕上がりになるのかを吟味しながら作業しています。なかなかイメージに近い材料を用意するのが大変で、出来上がりの大きさや雰囲気からある程度のアレンジも必要になりそうです。この日も「たったこれだけのパーツに120円かけるのはどうかな~」「今度日暮里の店を見てきましょうか?」「もっと安いものがあるかもしれない」「散々百均の棚の前で悩んで使えるかと思ったけれど、どうだったかな?」など、持ち寄った素材で試作した手応えや出来栄えを検証していました。今月中はこの新作グッズの開発が続きそうです。
午後の稽古では、来週予定されている某企業の新人研修講師に備えて、そこで披露する予定の寸劇練習を行いました。第21回公演が終わってから久し振りにしっかりとセリフを入れて演じる脚本に向かい合いました。とは言ってもかなりの短編です。役を入れ替えてオーディション形式で配役を決定しました。

今回の寸劇はあくまでも研修用ですので、一般向けの公開は行いませんし、内容の解説も控えさせていただきます。普段私たちが演じているストーリー性のあるものとはちょっと違った、研修のテーマに完全に合致させた教材的な寸劇であることだけお伝えしておきましょう。もちろん、だからと言ってやる気なく演じるようなことはありません。「来週の空き時間に練習しておこう」「その時間なら大丈夫」と、役者間で自主練習の打ち合わせを行って、仕上げていく意欲を見せていました。

まだまだ具体的に公演へ向けた動きが見えてこない新年度の開幕ではありましたが、目の前に迫っているなすべきことに向かって、団員一同力を合わせて取り組んでいるような状況です。ここでの取り組みが後に無駄になることはありません。今日の練習の中でも、普段の演技の練習に役に立つようなヒントを手に入れる役者も存在しました。すべての経験が成長につながるのです。