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3月28日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 28.2019 稽古レポート
28日(木)は2018年度最後の活動となりました。今年度を振り返りつつ、来年度の目標を共有して臨む活動でした。午前中の制作部と午後の稽古の様子をまとめて紹介しましょう。

制作部ではグッズ開発の話し合いを具体的に進めています。アイディアだけではなく試作段階のアイテムや、代替品を持ち込んでイメージの共有を図る団員もいました。お客様が興味を持ってお買い求め下さるようなグッズをどう開発するのか?「自分ならこれは買わないなぁ」「最近の客層から予想すると、これはどうかな…?」「実用性が高い物の方が優先順位は高いんじゃないかな」「デザインが良ければ勢いで買うかもしれない」「合わせて500円までだったら購買意欲を高められるのでは?」「前回公演の客単価はいくらだった?」などなど、物を売るための基本にも触れつつ、真剣な議論が交わされました。



その後は、今のところグッズ候補に挙がっている新アイテムの試作と、作業工程の確認を行いました。一人の団員の技術に頼りすぎてしまうと、生産力も落ち、その団員の負担だけが増えてしまう恐れがあります。それを極力回避しつつ、全体でクオリティを上げて行けるような工夫をあれこれ考えているところです。

午後の稽古では、まず今週承認された来年度事業計画の説明と、具体的に目標とするべき数値の共有が行われました。今年度取り組んできたことが継続されるというのが基本形です。もちろんさらに成長していく必要はありますが、達成できないような数字ではないのではないかというのが、全体の所感でした。

後半は短いシナリオを3人一組になって、状況や人物設定などを演者同士で考えて仕上げていくセッションを行いました。用意された脚本には細かい設定やト書きと言われる状況説明が一切ありません。なぜこんな状況になっているのか?人物同士の距離や関係性などまで自由に考えることができます。今回は2チームに別れての話し合いと演技の練習となりましたが、両チームとも独自の発想で状況を考え、配役を決めて練習していました。

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最後はお互いのチームの発表を行い、それぞれ感想や気付いたことを語り合う時間となりました。「設定のアイディアがよかった」「まさかこの人をこの役に置いてくるとは思わなかった」「同じ脚本なのに全然違う話になって面白かった」といった称賛の声もあれば、「(演技で)怖がるだけじゃなくて、相手に対してもう少し違った表現も入れられた気がする」「日常的に見かける素のやり取りだった」など、素直に喜べない言葉も交わされていました。表現するには一人だけが理解していたり、やりたいことがあっても不十分で、演者が全員で「何をどう見せたいのか」を理解して、それを達成するために考えながら演じていく必要があります。今回のセッションではその部分が学べたのではないでしょうか。

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来週からは来年度が始まります。少しでも成長した姿を皆様にお届けできるように、毎週の活動で積み重ねたものを大切にしていきます!今年度は様々な方にお世話になりました!2019年度もよろしくお願いします!