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3月14日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 14.2019 稽古レポート
すっかり春らしい季節になってきました。日中過ごしやすくなったと感じる団員と花粉症に悩む団員が混在する中、3月14日(木)の活動が行われています。

午前中の制作部では、次回公演で販売するグッズについて具体的な検討が行われています。先週もこの話題が出ていたことを受けて、団員たちはそれぞれがアイディアを持ち寄っての話し合いになりました。「このグッズは定番だから続けた方がいい」「新しい購買意欲を高められる商品を入れないと」「あのプレゼント用グッズならもう少し量を作って販売できるんじゃないか」「他の劇団さんではこんなグッズ展開をしている」「〇〇〇は作ってみたいけれど、コストがかかって、価格も高くなってしまう」など、先週以上に具体的な検討がおこなれていました。てあとるみのりの大女優が手掛けるK&Kブランドに関しても「こういう風にしたらどうかな」「今回よりもスケールダウンした感じがするからよくないのでは?」といった議論が交わされていました。どのような結末になるかわかりませんが、グッズに関しては何か新しい展開がありそうです。

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午後の稽古ではいつもとはちょっと趣向を変えて、短い脚本を自分たちで演出のようなことを担当しながら演じてみるというセッションを行いました。普段は総監督からの演出に耳を傾け、演技の修正や向上を目指していた役者たちが、客観的に他者の演技を見て気になる点を意見交換していくという試みです。

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演出役を担当した役者は「何をどう伝えればいいのか頭を使いますね」「伝えるための語彙が欲しい」「この人はこういう動きをよくしているのかというのがわかった」「伝えることの順番が難しかった」「すごく勉強になった」「演出って大変なんだなと思った」と、いつもとは異なる体験に興奮気味でした。もちろんこれを自分の演技に生かして、何をどうすればどう見えるのか、この人はこんな動きをよくする(どう見せてあげるのか)などをイメージしながら、互いの演技を構築していくようにしてもらうことになります。次の公演用の脚本が正式に決定していないこのタイミングだからこそできる試みです。次回以降も何回か実施する予定です。

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また、この日は近隣の劇場で開催される公演のうち、何らかのつながりがある団体さんの物のものの紹介が行われました。私たちは生活が豊かではない劇団員が多く、彼らは数千円のお芝居のチケットを購入することさえ大変困難です。交通費さえ多大な出費になります。それでも、少しでも縁のある団体さんの公演を見て、何かに役に立ててもらいたいという思いから、情報を共有し、それぞれのお財布事情、スケジュールとの兼ね合いで、各々が観劇に出向くようにしています。本日紹介した情報の中で比較的安価の公演には、4名の団員が予約を入れていました。てあとるみのりの劇団員の中には、自分がここで芝居を行うことよりも、見に行くことの方が困難な立場にある人もいるのです(経済的理由の他に情報弱者でもあるという理由があります)。少しずつでも、そんな壁を低くできたらという思いから、情報の共有を行うようにしているのです。

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来週は木曜日が祝日のため活動がお休みです。年度末を迎え、いよいよ来年度のスタートが近付いてまいりました。少しずつ発表できる情報も増えていくかと思われますので、いわゆるオフシーズンではありますが、このブログやFacebookも時々覗いていただけると幸いです。