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2月28日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 28.2019 稽古レポート
無事に第21回公演「織田桐会議」も終了しました。今年度はたくさんのステージやイベントに立つことができました。あっという間に駆け抜けた濃密でありながらも長く感じられる、不思議な時間だったように感じます。これも多くの皆様のご支援やご関心があってのことです。すべてのお客様に感謝いたします。

さあ、公演が終わってから最初の活動日となった2月28日。あっという間に2月も終了。この日は午前中の制作部はお休み。午後からの活動でした。

まずはフロア掃除です。公演直後の月曜日に稽古で使ったフロアを掃除しましたので、この日はもう半分。主に荷物を置いていたり、舞台袖に見立てたスペースの床を掃除しました。普段荷物を置いているスペースの荷物も全部移動しました。「こんなに埃があるんだね」「結構汚れているんですね」と、久々に姿を見せた床に驚きながらも、それをきれいにする掃除に取り組みました。ご存知の方もいらっしゃるでしょうが、普段計を行っているハートランドみのりには、演劇以外の活動もたくさんあります。それでも何時も劇団員が率先して床を磨いています。そこには「自分たちが稽古で一番使っているからね」という稽古場への感謝と、やり遂げたことへの満足感が存在しているようでした。

その後はプロジェクターを設置して、千穐楽の公演動画を鑑賞しました。自分の演技を客観的に見る機会は少ないものです。劇団員たちはリラックスした雰囲気の中にも、自分の演技に対して鋭い視線を向けていました。ちょっとした失敗、イメージと異なった動き方を目の当たりにすることで、それを単に笑い話とせず、それぞれが反省の思いを抱いているようでした。



動画を見終わった後には、反省会のような振り返りとなりました。序盤は「達成感がありますね」「(テーマが)考えさせられる内容でしたね」と、気軽な観客目線でしたが、次第に「もっとテンポを良くすれば長くならずに済んだ気がします」「他の人に比べて動き出しが遅かった」「最初と最後でキャラクターの一貫性がなかった」「もう少し頑張ればもっと良くなった気がする」という反省の弁へと話が進んで行きました。中でも「チームワークがよかった」という意見については、どのような意味合いでのチームワークなのかという話に発展しました。単に相手のセリフのミスを本番でカバーできたことが「チームワーク」ではなく、役者同士がお互いに「もっとこうしたいからこうしてほしい」「こうするにはどうしたらいいか」「もっとこうした方がよくなるはずだ」などと議論を交わして、演出からの指示とは別の次元で演技を構築していくことこそ「チームワーク」だったのではないかという結論に至りました。実際にこのような動きが今回の稽古ではとてもよく見られました。今までは各自が演出から言われたことだけをこなすという雰囲気が多かったのですが、今回のハードスケジュールの中での公演のおかげで、本当のチームにまとまった気がします。これを継続していけると、さらに良いモノを創ることができそうです。

今のところ次の公演は8月を予定しています。今年度のハードスケジュールと比べると、かなり間が空くように感じます。この時間をどう活用するのか?来週の活動から勝負が始まるのです。