関東は乾燥した寒い日が続いています。何名か風邪をひいてしまう劇団員も出ています。今のところインフルエンザの罹患はないようなので、とにかくよく食べて休んで、一刻も早く元気になって(復帰して)もらいたいところです。
とは言っても、ほとんどの団員は元気です。本日午前中の制作部では、グッズの編み物を作る者、第21回公演のオリジナルグッズ試作品の検討、DMの発送に出かける者など、様々な活動が同時進行していました。グッズ案検討では、今回の物語に登場してくるあるモノをモチーフにした案にアイディアが集中してしまい「一度この〇〇〇から離れて考えてみよう」という結論に至りました。もちろん、その〇〇〇もグッズとしては重要なポジションを占めるので、おそらく商品化されるでしょう。しかし、それだけ展開してもお客様に選択していただく余地がなくなってしまいます。幅広く、かつどれも魅力的な商品を開発しようと頑張っています。
午後の稽古ではまず、先週配布した脚本の長さを調整するための修正一覧表が配られ、役者たちはどこがどう変更されたのかを真剣な表情で自分の脚本に書き写していました。自分のセリフだけではなく、その前後の相手のセリフの変更も頭に入れて対応できるようにしなければいけません。長さの調整は、2月9日(土)「演劇的な一日」で上演する「オダギリカイギ」は、イベント全体の時間進行の中で50分間と決まっているためです。先週の読み合わせでは53分程度になっていたので、少々短縮する必要があったのです。

その後、先週決定した配役をもとに、シーンごとの稽古を行いました。「演劇的な一日」では舞台の基本装置が決まっています。その形状に合わせて動きや立ち位置の調整を行いました。今回の物語は複数の出演者が長時間舞台上で共存しています。演じている人の邪魔にならないように配慮しながら稽古を重ねました。

この日は2名の役者が体調不良で欠席。シーンごとにあまり出番がない役者が代役を担当して進行させました。代役の方が気楽なのか、大胆に演技ができるという場面もありました。「(本来の役の)△△さんも、こんな感じでやってもらえればいい感じなんだけどなぁ」と、演出からは思わず本音が漏れていました。
また、半分ほどの役者は早くも脚本を手放して演じていました。先週の脚本配布から1週間。さすがにまだまだ完全に覚えてはいませんが、早めに脚本を手放して演技の中にセリフとキャラクターを落とし込む効率を向上させると共に、両手を自由に使うことで表現の幅を広げることができるという、大きなメリットがありました。この日の段階では脚本を手放せなかった役者たちは、自分の準備の遅れと、役作りの進捗の足踏みをどのように実感したでしょうか。

いよいよ本格的な稽古が始まった「織田桐会議」。イベント「演劇的な一日」では前半の約半分を無料で公開。その後の北池袋新生館シアターでの第21回公演では物語の全貌が明らかになります。前半だけ見てもこの物語の面白さは半分も伝わらないと言えるほど、最後までどうなるかわからないスリリングな作品です。ぜひ、2月21日(木)~24日(日)の第21回公演にご来場ください!
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