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11月15日の「ボーダーライン(Satellite)」です。

Posted by theatreminori on 15.2018 稽古レポート
11月も半分が経過しました。朝晩の寒さが増す今日この頃ではありますが、劇団員は風邪もひかず元気に過ごしています。あと2日で「こころまつり」、あと1か月で「日本精神障害者リハビリテーション学会」と、出演するイベントが続きます。元気でなければやってられません!

午前中の制作部では、編み物系のグッズ作りに必要な毛糸の品定めと実際の購入に、数名の団員で出かけています。次回公演へ向けて開発が進んでいる商品を、より具体的にイメージしていく(あわよくば今日から作業に入る)ための行動です。実際にお店に足を運んでみると「これいい色ですね!」「この感じが欲しかった!」「この色合いで編むことは可能?」などと、現地での作戦会議が展開され、すぐに作業に入れるほどにイメージに合った商品を入手することができました。編み物班は帰着後、すぐに編み物に取り掛かっていました。

残った制作部の面々は、衣装や小道具の入っている箱を整理し、次のイベントで使用が確実な衣装をピックアップ、陰干しするという作業に取り掛かりました。「あの衣装って、捨ててなかったでしたっけ?」「これは…『2025』の時のですよ」「この時は客席で見ていただけだったけど、そばで見ると印象が違いますね」「どこかに入っていたと思うんだけれどなぁ」などという談義を交わしながら、衣装の整理は順調に進みました。箱の中に何が入っているのかを具体的にメモし、その紙を箱に貼って作業完了。これで次に必要なものをすぐに取り出すことができます。何しろ10箱を超える数がありますので、きちんと整理しておかないと大変なことになってしまうのです。

午後はまず、17日(土)に参加予定の「第23回こころまつり」についての申し送りと内容の確認、配役の分担、使用する衣装の確認などを行いました。てあとるみのりとしてこのイベントに参加するのは初めてのことです。ハートランドみのりとして参加したのも、10年以上前のこと。なかなか勝手がわからないイベントです。事前情報では小学生、親子が多いとのことなので、それを意識した内容を提供することが確認され、さっそく、大まかな流れの中で、観客の反応をイメージしながら練習を行いました。わずか15分間の出演とは言え、観客と一体になるような趣向のパフォーマンスはある意味体力勝負。どの出演者も熱心に体を動かして会場を盛り上げようとしていたため、「15分って長い…」「疲れた!」とへとへとでした。当日の展開はすべて会場の温度にかかっています。いわゆる即興の色合いが濃いパフォーマンスですが、全力で会場を盛り上げたいです。

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そのあとは12月14日(金)に上演予定の「ボーダーライン」の稽古を行いました。この日は演出から「全部やろう!」という提案があり、冒頭からラストまでの通し稽古を行っています(代役を交えて)。学会のサテライト企画で組まれている時間枠は60分間。それを目指して脚本を調整していますが、それはあくまでも想定上のもの。実際に通し稽古を行うとどのぐらいかかるのか?所要タイムが気になってしまいます。結果は…カーテンコールを含めて57分。見事にイメージどおりでした。

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通し稽古の後には演出から気になったシーン、改善すべき演技などの振り返りがありました。何か所か長さの調整で脚本を修正している箇所があり、何名かの役者はそのシーンで極端に演技の質を落としていました。熟練度が違うのは当然のことでしょうが、稽古に臨む前に少しでもそのギャップを埋めてくることが求められるはずです。どことなく「まだ1か月ある」という根拠のない安心感があるのでしょうか。この点は早急に改善しないといけません。



演技の中で感情があふれるあまり、飛び上がったり、転がり出す役者もいました。これまで型にはめたような演技が目立っていた団員でしたので、演出からはストレートに感情のまま、その場で体を使った表現ができたことはよかった(より感情がこもった演技になるという観点から)との振り返りがありました。あとは役者自身がこの感覚を大事にしながら、演出が整合性をコーディネートしていけばいいわけです。果たしてどんな仕上がりになるのでしょうか?

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各イベントの詳細は以下のリンクからご確認ください!
第23回こころまつり
日本精神障害者リハビリテーション学会第26回東京大会