東京は11月に入ってもあまり寒い日がなく、しかも時折雨が降るので極端に空気が乾燥しておらず、何となく過ごしやすい毎日が続いています。そんな11月8日(木)午前の制作部、午後の稽古の様子をお届けします!
まずは午前中の制作部です。先週に引き続き、第21回公演で販売するグッズのアイディアを出し合っています。この日は都合により参加できなかった団員も、事前にメールで案を提案していたので、様々なアイディアが交流する話し合いになりました。さらに、毎公演恒例になりつつある、来場者へのサプライズプレゼント企画についても話し合いが行われました。まだ脚本の内容が決まっていませんが、何となく大きなテーマで考えて、紙で作った試作品を持ち込む団員もいました。早い段階から具体的な造形まで提示してもらえると、議論も深まり、公演までにはかなりの品質(ユニークなアイディア)に到達することができます。今回は期待できそうですよ!
午後の稽古では12月14日(金)公演予定の「ボーダーライン」の脚本の再編集版が配布されました。先週の稽古でも一度脚本が渡されていますが、少し時間がイベントで割り振られた枠から超過していたことと、一部のキャストに変更があったこともあり、この1週間でさらに改編がなされたからです。どこがどう変わったのか?これまで「ボーダーライン」を何度も演じている団員達も興味津々でした。

早速これまでの脚本との違いに留意しながら、全体で読み合わせを行いました。読み合わせといっても、さすがに何度か上演している演目だけあって、実際の動きやダンスも交えての、ほぼ通し稽古のような状態でした。途中である役者が手にしていた脚本を落としてしまい、その拍子で脚本がバラバラになり、床に散乱するというアクシデントが発生しましたが、誰も芝居を止めることなく(思わず笑ってしまう状況でしたが)何とか物語を進行させていました。脚本を散乱させてしまった役者本人は、唐突なアドリブで相手役に向かって「何をする!」とクレームをつけていました。念を押しておきたい事実としては、脚本を落としたのは相手役のせいではないということです。周囲は大笑い。本人は相当混乱していたのでしょう。

通して演じてみると、想定していた長さにピッタリ収まっていました。物語を随所で短くしたことによって内容が薄まることはなく、密度がより濃くなったことで面白さが増加していました。演じた本人たちも「コンパクトになっていてわかりやすいですね」「でもちゃんと響くところは響きますね」「テンポがよくなりました」「あっという間に感じました」などと、手応えを感じていました。あとは演技の質を高めて、凝縮された脚本の魅力を引き立たせることです。残りの稽古回数も少ないので、気を引き締めて臨んでいくことを確認し合いました。

これで「ボーダーライン」は2017年に初上演した際の80分サイズ、その後にイベントで披露した45分サイズ、さらに70分サイズに加えて60分サイズがラインナップされたことになります。皆様から多くのリクエストを頂いているからこそ、これだけのバリエーションを有する、まさにてあとるみのりの代表作として育ってきました。皆様に育てていただいた作品に、それぞれの思いを込めて、12月14日(金)の舞台を精一杯演じ切ります!是非、日本精神障害者リハビリテーション学会の東京大会サテライト企画に足をお運びください!入場無料です!
学会の詳細は→
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