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9月27日の「Stationファンタジー」です。

Posted by theatreminori on 28.2018 稽古レポート
9月最後の活動日となった27日。外は連日の雨模様。さらにこの日はこの秋一番の冷え込みという気象条件ながらも、屋内は活動の熱気に満ち溢れていました。「木曜日(活動日)は公演まで、今日を入れてあと3回しかないんだよね」「間に合うかな」「頑張らないと」といった声がよく聞かれる一日でした。

制作部では第20回公演で販売予定のグッズ作りにひたすら取り組みました。デザインも決定し、あとはとにかく品質を確保しつつ製造していくだけです。それぞれが自分が担当する工程を集中して進捗させていました。作業の手順としては作り慣れているものでも、いい加減に作ってしまっては元も子もありません。デザイン、仕上がりを含めてこれまでで一番の品質を目指しています。デザインの公開までもう少々お待ちいただき、公演会場で実際にアイテムを手にする日を、ぜひ楽しみにお待ちください!

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午後の稽古ではまず、2月に参加することが決まった地域イベントに関する説明がありました。どのような意味合いで参加するのか、どんな内容の公演を行うのか、今の時点で描かれている活動のビジョンが共有されました。まだ10月の公演も12月の公演も終わっていないのに、また先の話が出てくるという状況ではありますが、これはとてもありがたいことです。劇団員一同不安もありつつ、それを上回るワクワク感で胸を躍らせています。

稽古は「Station」から始まりました。9月最後の稽古ということでここまでに決まっている(案として用意した)衣装合わせを行いました。個々のキャラクターとのマッチングはもちろんのことですが、全員の雰囲気や色合いのバランスも確認しながら修正点とOKの部分を確定させていきました。案の中では似合うのではないかと思われていた衣装も、実際に着てみるとどことなくイメージが違っていることがよくあります。まずはこの段階でそのギャップを見つけ、より良い方向にアレンジしていく必要があります。

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そこから芝居の稽古に入りました。何名かの役者は衣装を装着したまま稽古に臨みました。先週何度か人物の内面と物語の流れを確認したシーンをもう一度稽古し、演出からの話を消化し、役者がどれだけ積み上げて来たかのかを試される稽古でした。また、複数のシーンを続けて長めに稽古することで、お互いの演技から受ける影響を肌で感じながら演じるようにしました。そのおかげで感情が自然と溢れてきて、今までよりも心のこもった演技を披露する役者が多かったです。そういった雰囲気に乗せられて熱演するあまり、セリフのビミョーな間違いを連発する役者もいました。言葉の意味が変わってしまうほどの間違いが連続することで、共演者は大きな試練にさらされることになりました。このようなセリフの間違いや笑いの要素も少なからずありましたが、それが起こってしまうほどに感情が(暴走するほどに)盛り上がった演技が妓楼されていたのも事実です。出番ではなくその稽古を見ていた役者も「胸に響きました」「ジーンと来ちゃいました」と、率直にその感覚を受け止めていました。あとは各自がそんな感情の奔流を制御できれば、いいまとまり方になりそうです。

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「FFファンタジー」の稽古では、音響・照明担当のスタッフが用意してきたプランを実際の稽古と照らし合わせる作業が中心になりました。萬劇場ショートストーリーコレクションで披露した「FFファンタジー」とは、舞台(客席)の形状が異なりますので、役者の動き方も変わってきます。その違いを確認しながら、予定していたプランを変更、修正していきました。また、照明で想定している見せ方を考慮して、役者の動きをどうするか考える場面もありました。役者だけではなく音響や照明の力が合わさっての舞台です。お互いのいい面が引き出せるよう、力を合わせて取り組んでいます。

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さて、いよいよ9月の稽古もこれで終了。10月からは第20回公演に向けてのラストスパートです。チケットのご予約も引き続き受付中です。よろしくお願い致します!
チケットご予約フォーム

なお、夏に受けた取材が記事としてリリースされました。総監督と俳優の布施博さんが障がい者と共に創る演劇について対談を行った内容が特集されているのは、「MELDIA」という一般財団法人メルディアさんの広報誌です。記事の内容は以下のリンクからご覧いただけます。てあとるみのりがどんな目的を持って活動して、どんな成果が表れているのかが語られていますので、ぜひご覧いただきたいです!よろしくお願い致します!

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ご閲覧は→「MELDIA Vol.11」