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9月16日の「アースキャラバン」です。

Posted by theatreminori on 18.2018 公演・チケット情報
9月16日(日)木場公園イベント広場にて開催された「アースキャラバン東京2018」に参加してきました!数日前から天気予報では曇天かつ少々の降雨までささやかれていましたが、当日は見事に晴れ渡り、日陰は過ごしやすく、日向は汗をかくほどの暑さになりました。これが噂に聞く総監督の晴れ男パワーなのでしょうか。萬劇場公演の時も、てあとるみのりが登場した昼間は台風の進行を食い止めていましたし…。

それはさておき、通算3回目、3年連続参加になるてあとるみのり。今年はシェアマーケット(チャリティ物販)、ワークショップブース、ステージパフォーマンスの3本立てでの参加となりました。1年ごとに出場枠が多くなっています。こういったご依頼を頂けることは、私たちの取り組みと当日のパフォーマンスが評価され、必要とされているからこそです。ありがたい話ですので、何とかそのご期待に応えなければいけません。

まずはイベント開催期間中通して行われたシェアマーケットでの物販。このイベントのために製造したオリジナルデザインのグッズを中心に展示販売しました。ご好評をいただいたのは手作りプラ板アクセサリー。まさにこの「アースキャラバン」に特化したデザインだったことが、大いに喜ばれました。ジョッピーのカラーもここでしか登場しないアースキャラバンカラー。正真正銘の限定アイテムでした。しかも価格が1Shareというお買い得感ありでした。このシェアマーケットでの売り上げの半額は、パレスチナのガザ地区に浄水器を送るための費用に寄付される仕組みです。そして「Share」という単位は、このイベント会場で流通している通貨の単位です。お客様には会場内で日本円から1Share=100円で両替してから使用していただきました。儲けや欲望を想起させる通常の通貨ではない、仮想的な通貨を用いることで、隔たりなく平和を願う「アースキャラバン」にふさわしい会場の雰囲気を作り出していました。

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午前中に行われたステージ発表では、会場のお客様の力を借りながら昔話でおなじみの「桃太郎」を即興で進行するという試みを実施しました。参加する団員にも事前にこの趣旨は伝えておらず、当日のステージ上で説明をするという、まさに正真正銘の即興でした。まずは配役。これもお客様に意見を求めて、それに準じて決めていきました。役者として得意ではないような役回りをオーダーされる場合もあり、対応力も止められます。そして物語が始まりました。一般的な「桃太郎」のあらすじにそって演じていく役者たち。しかし、中盤で最初のイレギュラーが。お客様が物語の分岐カードを選択し「イヌ、サル、キジは桃太郎の家来になりたくて仕方ないが、そのために必要なきび団子が一つしかない」という指示が出ました。イヌ、サル、キジのきび団子争奪戦が始まり、最後は桃太郎が「ここは平和のイベント会場だから争いはやめよう」「きび団子をシェアしよう」とその場をなだめて話が本題に戻りました。鬼との決戦ではまさかの「サルが寝返って桃太郎が倒される」「サルと鬼の最終決戦になる」という展開が待っていました。ここも最後は争いはやめようというアースキャラバン的なオチで無事に完結しました。残った時間で、てあとるみのりの紹介、取り組んでいて感じることなどをインタビュー形式でお話しすることもできました。

午後のワークショップでは「浦島太郎」の物語を、これもまた会場の方々と一緒に作っていくという試みを行いました。ステージで行ったものよりも、よりお客様の介入度合いを深めて、気が付いたら演劇の一部になっていたというようなワークショップです。こちらも配役からスタート。お子様を含めたお客様に意見を伺い、配役を決めました。物語が進んで行くと、浦島太郎は竜宮城に招かれます。ここで、竜宮城とは何ぞや?という追加設定が入るはずでした。しかし、会場のお子様から「ドラえもんだとね、地上にあった国が戦争で海底に追いやられちゃったんだよ」と解説して下さったので、総監督が「じゃあそれでいこう!」と即採用。そんな設定に沿って話が進みました。さらに、タイとヒラメはどんな存在なのか?という分岐では「めちゃくちゃ面白いコントを披露する芸人」という選択カードが選ばれてしまい、担当した役者は超高難度な無茶振りに挑む羽目になりました。コントは当然ながら滑りまくりましたが、その後の舞踊りでは会場のお子様にも参加していただき、持ち込んだ楽器で伴奏をつけてもらったり、一緒に踊ってもらったりと大騒ぎになりました。最終的にはカメをいじめていたいじめっ子まで竜宮城に来てしまい、みんなで仲良くやっていこうと和解しました。桃太郎同様に平和的な解決をする物語に仕上がりました。すべては観客の皆様が手拍子や伴奏、踊り、分岐でのカード選択などで物語を作って下さったおかげでした。ワークショップとしては大成功だったのではないでしょうか。

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こうして、楽しく有意義なイベントは幕を閉じました。最後にはテントやテーブルなどを片付けて解散です。さすがにバラシや仕込みをやりなれているだけあって、私たちの作業が一番早かったです。他のテント、テーブルの片付けも手伝ってから解散しました。帰り道は「楽しかった!」「毎年ありがたいですね」「ついつい色々買い物しちゃいましたよ」「大女優がすごかった」など、みんなで笑顔で語り合いながら電車に乗りました。とてもいい経験ができました。「アースキャラバン」の企画・運営をなさったスタッフの方々には感謝を申し上げます。お忙しい中、てあとるみのり応援大使の佐伯恵太さんも駆けつけてくれました。本当にありがたいことばかりです。皆様、今年もお世話になりました!ありがとうございました!

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アースキャラバン2018東京写真集