9月16日(日)には、木場公園のイベント広場で開催される「アースキャラバン2018東京」に参加する私たち。アースキャラバン限定グッズ作りもいよいよ大詰めです。午前中の制作部では、トートバッグの生産を中心に行いました。限定デザインはその名の通り、アースキャラバンの会場だけで販売されるデザインです。買いたい!と思われるお客様は、ぜひとも木場公園においでください!
アースキャラバン東京2018ホームページ
もちろん、第20回公演「Stationファンタジー」に向けての作業も行いました。この日は引き続きグッズ作りを進めたのと、関係機関やお客様に公演の案内をお届けするためのダイレクトメールの発送を行いました。回を重ねるごとに発送するべき宛先が増え、発送の準備と郵便局へ持ち込んでの発送が大仕事になってきました。しかし、それだけお客様のつながりが増えたということです。とても喜ぶべきことなのです。団員たちはそういった思いをしっかりと噛み締めながら、ダイレクトメールに向き合っていました。
午後の稽古では、日曜日のアースキャラバンに関連した申し送りと、今年から来年2月にかけての活動予定の確認と、新しく浮上したイベントへの参加に関する審議が行われました。ご存知のように、今年は毎月のように何かのイベントや公演が予定されていますので、これ以上新しいイベントへの参加を行って大丈夫なのかという点を全員で話し合いました。結論は「お誘いがあることは幸せなこと」「いつも声をかけてもらえるとは限らない」「誘われているうちにやるべきだ」といった、参加しようという意向で固まりました。

その後の稽古では、まず再演になる「FFファンタジー」の稽古を行いました。新しくなった勇者イルジオが関係するシーンを中心に、それぞれの立ち位置、セリフの組み合わせ、動きにおける留意点などを稽古しました。脚本は全く同じでも、演じていく上での解釈というものは自由に発展させることができます。今回の再演も、完全なる前作(萬劇場公演)のコピーではなく、新たな可能性に挑もうとしています。もちろん、前公演をご存じない方でも、遜色なく楽しめる内容です。30分間のショートストーリーに込められた、奥深い要素をお届けできるよう、役者たちは稽古に励みました。
特に力を入れたのはアクションが入るシーンです。勇者イルジオが新しい役者に入れ替わったこともあり、1から動きの確認と修正、確定を行っていきました。その動きを受ける側の役者も、ただその場で合わせるのではなく、一緒になって動きを作っていきます。お互いの共通理解がなければ、アクションシーンは成立しません。お互いに緊張感と信頼感を持ちながらの稽古でした。

休憩を挟んで新作「Station」の稽古を行いました。既に脚本を手放す役者も数名いて、早くも本格的な立ち稽古になってきた印象です。もちろん、セリフが不完全な部分も何か所かありましたが、そこはお互いにセリフのフォローを入れたり、絶妙なアドリブで切り返して、演技を続けることに努めていました。稽古の間はついつい笑ってしまったり、間違えたからやり直してもらおうという空気になりがちです。そこを本番と同じような緊張感や、芝居を止めてはいけないという意識を持って臨むことに大きな意味があるはずです。そのベースがあるからこそ、本番で何かが起こっても、自然な対応で切り抜け、お客様にはどこがハプニングだったのかわからないような演技が成立するのです。

この日の稽古で最大のハプニングは、ある役者が重要なセリフを、堂々とした態度で語るシーンで発生しました。その役者の「人の流れを指差し…!」という、普段は聞き覚えのないセリフに、全員が「??」と沈黙。「ああ、セリフを間違えたのかな?」「正しいセリフは何だっけ?」と思い、全員が脚本を確認すると…「ト書きじゃないか!」というハプニングでした。これにも演技中の役者は笑いをこらえ(一瞬完全に笑っていましたが)、演出が稽古を止めるまでは演じ続けました。ストップがかかってからは全員で大笑いを共有しました。

笑いを誘う場面がありながらも、稽古は真剣な雰囲気で進んでいます。9月の稽古も残すところあと2回。公演まで1か月少々となっています。とにかく、各自が稽古で得ることができた自分の課題、演出からの詳しい説明を持ち帰り、次の稽古までに課題をクリアし、求められている役割・演技を表現できるような基盤を作ってくることが必要です。これがおろそかになると、次の稽古を行っても作品の品質が向上しません。全員がその意識を持って、責任感と使命感を感じながら準備をしてこなければいけません。

そんなこんなで少しずつ仕上がっていく第20回公演「Stationファンタジー」は、10月18日(木)~21日(日)北池袋新生館シアターで上演です!チケットのお求めはこちらのリンクからどうぞ!→
公演チケットご予約