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9月6日の「Stationファンタジー」です。

Posted by theatreminori on 07.2018 稽古レポート
第20回公演のチケット予約も開始され、公演名も正式に「Stationファンタジー」に決定しました。今回は新作と再演の2本立てという、今までにない試みを実施して20回公演、10周年というダブルのお祝いを自ら彩ろうという魂胆です。この企みを華々しく達成するには、お客様のご来場と、ご協力が必要です。チケットのご予約や公演の詳細チェックは、特設ページにてお願いいたします。
公演・チケット情報ページ

さて、そんなこんなで、9月6日(木)の制作部では、グッズの製造開発と、公演の宣伝を行うためのダイレクトメール発送準備作業を行いました。劇団から発送するもの、個人が知り合いあてに発送するものを分けつつ、宛名書きやあいさつ文の準備は一緒の作業として行っています。少しでも多くの方にご来場いただくため、劇団員一同自らの手を動かしてご案内の発送に努めています。この思いがお客様に届くことを祈っております。

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午後の稽古では、早くも出演者全員が揃うという、うれしい出来事がありました。様々な社会的立場の方が参加している団体ですので、昼だけ参加、夜だけ参加、この日は都合が悪いなどの事情が多々あります。ひとつの作品を創り上げる人員が、きっちり全員揃う機会も限られてくるということです。劇場に入る段階でやっと全員が揃ったことがあったぐらいです。当然ながら、お互いの顔を見ながらの方がイメージも通わせやすいので、稽古も自然と白熱しました。

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さらに、この日は先週配布した「Station」の脚本が少し手直しされた、差し替え版が配布されました。「ここが変わってる!」「〇〇さんがかなり変わりましたね」「面白くなりました」「こっちの方がわかりやすい」と、目を通した役者たちも、その進化に湧き立っていました。修正することを決断した総監督も「間違いなく先週のバージョンよりも面白くなってる」と自画自賛していました。テーマがわかりやすいように、そして主人公たちが抱いている思いを明確に表現するために、すべてはお客様に伝わりやすいようにという目的のための変更です。それを表現しきれるように、これからの稽古で仕上げていきます。

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まだまだこの日の稽古では、キャラクターや、己の演じるべき役割についてをつかみきれていない役者もいました。演出からは具体的に「こんなことを考えている人」「年齢的に喋り方はこうなってもいい」「ここでの役割はこんな部分である」などの指示、アドバイスが授けられていました。少ない稽古回数です。次週までにこの助言をものにできないと、その先はありません。役者たちは真剣な表情で、演出の言葉に耳を傾け、メモを取っていました。

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稽古では早くも脚本を手放す役者が数名いました。まだ完全にセリフが身についていない段階ながらも、思い切って手放して演じることで、動き、表現の幅が一気に広がりました。その一方で、ちょっとおもしろいハプニングも発生することがあり、緊張感漂う稽古にもなりました。てあとるみのりでは稽古だけではなく、本番でも予期せぬセリフや段取りのミスが発生します。ついつい笑ってしまわないように、的確な対処ができるように、稽古の段階でトレーニングする必要があります。慣れているレギュラー団員には周知の事実ですが、今回から参加したメンバーにとってはそれなりのハードルの高さです(笑)。

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夜には「FFファンタジー」の稽古を行いました。再演作品ではありますが、舞台の形状の変化、勇者を演じる役者の変更といった変化があります。新しい勇者の演技を中心に稽古を実施しました。すでに先日の公演と同じ音響を交えながらの稽古は、なかなかの充実感がありました。その理由としては、これまでとは異なった視点からの解釈が新たな勇者から提案されたことです。先代の勇者のコピーではなく、ひとりの役者として独自の可能性を脚本から読み取り、提案する。この創造性あふれる姿勢が、確実にこの物語をさらなる高みへと昇華させてくれそうです。「FFファンタジー」は単なる再演ではなく、さらに進化した作品になりそうです。こういったイマジネーションやクリエイションを、レギュラーメンバーも大事にし、各々さらなる高いレベルの演技の構築に結び付けてほしいところです。

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とにもかくにも、第20回公演「Stationファンタジー」は10月18日(木)から21日(日)に本番を迎えます。記念すべき節目の公演を、各自がこれまでにない最高のパフォーマンスで装飾することを具現化するしか、できることはありません。ぜひ、この舞台を楽しみにおいで下さい!