7月19日(木)。いよいよ
萬劇場SHORT STORY COLLECTIONの開幕まで1週間となりました。
てあとるみのりの「
FFファンタジー」登場はもう少し先の7月28日(土)ですが、準備ができる時間があと1週間しかないのは一緒です。来週月曜日には劇場の仕込みとリハーサルが控えていますので、その段階までに仕上げておかなければ手遅れです。まさに今週はラストスパートにふさわしい活動となりました。
まずは少しさかのぼって7月17日(火)のお話しを。この日は、
萬劇場でスタッフの方々に通し稽古を披露してきました。本番と同じ会場での通し稽古ができるのはもちろん、本番と同じ舞台の形状を体感できたことは、とても大きな収穫でした。今回のSHORT STORY COLLECTIONは、少し特殊な舞台の形状です。そもそも
萬劇場で演じること自体初めての体験ですので、何もかもが新鮮でした。

そんな感傷に浸る間もなく、演じた役者たちからは「思ったより声が響かなかった」「天井が高いと雰囲気が違う」「もっと動かないとだめじゃないかな」といった反省の声が聞かれました。通し稽古の品質としても「なんだかサラーっと過ぎちゃった」「いつもよりテンポが早かったかも」「緊張してたね」などと、体感的な振り返りを行っていました。もちろん、今週の稽古でそれらの反省点を改善していくことになります。本番前にこう言った体験ができたことは、とてもありがたいことです。このありがたさを、しっかりと形にしてお返ししたいところです!
劇場ではSHORT STORY COLLECTION期間中に掲げられる各団体の横断幕もお披露目となりました。さらに、イベント期間中に会場のロビーで上映されるPRムービーの収録も行われました。いよいよ本番が近付いてきたと同時に、このイベントの盛り上がり、開催される規模の大きさを実感する日々です。とにかく思い切ってこのイベントを楽しみ、お客様、劇場スタッフの方々を含めた全員が笑顔で終われるように頑張るのみです。
さて、そんなわけで本日、19日(木)午前中の制作部は、主に衣装の修正や加工を実施しています。劇場での通し稽古で破損してしまった部分の直し、もう少し加工が必要なものへの追加作業などを手分けして行っています。一部の衣装には新品同様に見えないように「汚し」という手間を加える必要があり、天気が良くて暑い屋外でも、カラースプレーを使った作業が行われました。とても暑い環境でしたが、その分塗料がすぐに乾くという利点もありました。

午後は
萬劇場の通し稽古を録画した映像を確認しながら、動きの改善点を具体的に共有しました。客席からの視点を意識して、これまでの稽古ではこうしようと決めていたことにも変更を加えていきました。稽古場の至近距離から見た景色と、劇場の客席から見た感覚は思ったより違っているものです。そこをしっかりと受け止め、全員で「何がおかしいのか?」「どう修正したらよいのか?」「どこを気を付ければよいのか?」という議論を行い、変更点を確定させていきました。

映像という客観的な視点を共有してからの稽古は、これまでの稽古に比べると、演出からの細かい指示も多く、役者たちは対応するのに一苦労という感じでした。特に、これまではほとんど無意識に演じていた動きに言及された時には、役者本人も「何でそう動いていたのだろうか?」「何を表現したかったのか?」という根拠を求められ、率直に困惑していました。逆に、「ここはこういうつもりでこう演じていた」というロジックを持っていたとしても、前後のシーンやセリフとのつながりを追究していくと、そこに整合性がなかったことが明らかになることもありました。比較的自由に演じさせてもらっていた役者たちにとっては、久しぶりの「演出」のテコ入れを体感する機会となりました。映像という客観的根拠があったうえでの支持には、誰もが納得して順応しようと努力していました。

てあとるみのり「
FFファンタジー」は7月28日(土)12時30分より
萬劇場で上演されます。たった一度きりの真夏の夢ステージ。仕上がりはもちろん、過去最高です。ご予約がお済でない方は、今すぐ下記の専用フォームからお申し込みください!前売り券は3,000円。
てあとるみのりの他2団体の公演もご覧いただけます。
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