7月5日の「FFファンタジー」です。

Posted by theatreminori on 06.2018 稽古レポート
徐々に「萬劇場SHORT STORY COLLECTION」公演が近付いてまいりました。9団体が次々と登場する対バン形式の上演企画。てあとるみのりが登場するのは7月28日(土)12時30分からです。チケット絶賛販売中です。ご予約はお早めにお願いします。

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さて、そんな宣伝から始まった7月5日(木)のブログです。まずは制作部の様子からお届けしましょう。先週に引き続き「FFファンタジー」の衣装や小道具作りが行われました。なかなか形が確定しなかった衣装も、いくつかのアイディアを実際に試してみて、どれが一番しっくりくるか、さらにどう改良すればよりよくなるかを確認しています。イメージをうまく形にするために、様々な素材をちょっと普通とは違った使い方をする試行錯誤を繰り返します。素材の調達で重宝しているのが100円ショップです。突っ張り棒、サンバイザー、ゴムボールなど、まさかこんなものが?という商品が衣装や小道具の一部に活用されることがあります。今回も何種類かの素材が、本来の使い方ではない日用品の応用です。そんな工夫を重ねた末に、どうやら概ねの方向性が決定したようです。

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これは本人の衣装なのか?いったい何の役なのか?

午後の稽古は通し稽古ではなく、シーンごとの演技を煮詰める稽古を実施しました。動きとセリフの根源に存在する感情の流れを連動させることがなかなか難しいシーンもあり、そこが少しでもスムーズに演じられるように繰り返しています。演出からは人物に存在する感情の根拠、常に流れている本質的な思いを体感できるような演技指導がありました。これまで役者は表出する形式的な結論(たとえば「怒り」「哀しみ」など)を形にする、その時の感触がセリフと連動するかを模索していました。しかし、人間の感情とはそれほど単純に流れているものではありません。その根底に存在する本質的な思いを隠すため、ごまかすため、そうではないと言い聞かせるため…、そのような動機で感情表現が吸着しているものです。そこで、これまで怒りやいら立ちを追い求めていた役者に「怖くて仕方ない」「追い詰められて逃げ出したい」といった気持ちで演じることが提案されました。その感触を実感した上で、そんな思いを人に見せない、自分自身がわかっていても認めたくないという思いで平然を装う、強気に振る舞うというプロセスを重ねるような要求がありました。この稽古によって、これまでなかなかしっくりこなかったシーンの演技が深みのあるものに変化してきました。まだまだ今日の稽古ではその複雑な人間心理の一部を実感したにすぎません。ここから役者がどれだけ深め、なおかつその形式に溺れずに、丁寧な役作りを積み重ねられるかが勝負です。

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また、この日は萬劇場SHORT STORY COLLECTIONに関連する詳細スケジュールと、細かな注意事項の申し送りも行われました。本番だけを現地で演じればいいのではなく、事前に劇場での通し稽古、音響・照明との調整を行うリハーサル、舞台と客席の設営作業など、様々な準備が必要になります。そのため上演する当日以外にも何日か、何時間か劇場に入っての活動になるのです。その日に何が何時から行われるのか?誰がどこに集まるのか?劇団員一人ひとりが変則的なスケジュールを的確に把握して、全体の進行の中で合理的な行動しなければいけません。わからなければ誰かに聞けば教えてくれる…という期待は周囲にとってはただの迷惑です。各自が自覚と責任を持って臨むよう、総監督からも伝えられていました。

さあ、いよいよ残りの稽古も3回。どこまで自分を高められるか?その積み重ねが芝居全体の質を高めてくれます。次の稽古までの時間を無駄にはできません!

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これが「FFファンタジー」の戦闘シーンなのか?

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天を仰ぐ男は何を思うのか?

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見えない糸で唇が歪む芸の稽古にも余念なし?