6月21日の「FFファンタジー」です。

Posted by theatreminori on 22.2018 稽古レポート
6月21日(木)。天候の変化が激しい今日この頃。活動しているハートランドみのり内は、外の天気に関わらず、熱気に満ち溢れています。熱気というよりも湿気かもしれませんが、稽古の時にはエアコンは必須です。それでも室内は蒸し暑く、熱中症にならないように、休憩を入れたり水分補給を促したりと、進行にも工夫を凝らしています。

午前中の制作部では、先週生放送された「としま情報スクエア」のYouTube動画(公式)を鑑賞しました。総監督と佐伯恵太さんが出演したこの番組。先週は劇団員がスタジオの見学と応援に駆け付けましたが、モニターで映像は見ることができても、実際に音声や音響を聞くことはできませんでしたので、事実上、初めて目にするオンエア映像でした。

その後は、過去の稽古動画(てあとるみのり総監督チャンネルにアップされているもの)を鑑賞。笑いと共に懐かしむ一方で「舞台の中で動きすぎているのね。今度からもう少し動かないようにするわ」と、自分の癖のような動きに気付く役者もいました。さらに昔の稽古動画への団員たちの集中力は高まる一方で、ちょっと雑談しようものなら、大女優から「うるさい!静かにして!」のお叱りまで飛び出すほどでした。公演の動画は終演後に見ることがあっても、稽古の動画を見る機会は少ないものです。また、団員の中には日常的にパソコンを見ることが(その環境さえ)ないものも少なくなく、当然ながらYouTubeで共有しようにも、全員平等にできないという背景もあります。今後も時折このような機会を設けたいものです。

午後は、萬劇場ショートストーリーコレクションに向けて、「FFファンタジー」の稽古でした。まずは、現時点で用意できている衣装(案を含む)を試着して、演出のチェックを行いました。すんなりOKが出るキャラクターもいれば、大幅な変更が必要そうなキャラクターもいました。アイディア段階ではよさそうなものも、実際に役者が試着すると雰囲気が大きく変わって来るものです。その人が持つ個性とイメージの折り合いがつく着地点を見つける作業はなかなか難しいものです。もちろん、役者側からキャラクターに相応しいイメージに己を寄せていく努力も必要です。ただ気持ちや内面だけその気になるのではなく、肉体や姿勢、基本的な動き方まで作り込まなければ、よりよい演技には至らないのです。

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この日からデモの音響が何シーンか入りました。演出上、音響とのタイミングを合わせなければいけないシーンもあり、そんなシーンを中心にデモ音響を当てて、体感的にきっかけを稽古しています。これまではのびのびとセリフを読んでいたシーンが、音響が入り、そこに合わせなければいけないという条件が加わっただけで、なぜかボロボロになってしまいました。間を開けずにセリフを入れないと音楽と雰囲気が合わなくなる…という意識が働くことで、前の人がセリフを言い終わったのか、まだ続くのか、自分が言い出していいのかといった判断が曖昧になってしまうのです。これは、いかににこれまで自信を持ってセリフを表現できていなかったということでしょう。何となく空気の中で、次が自分のセリフかな?この人のセリフはここまでだったかな?というジャッジを下して演じているからです。この点は早急に各役者が改善してこなければいけません。

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先週の稽古で課題になっていたシーンの確認も行われました。「上手くできるかな」「夢の中ではうまくいったんですよ!」と緊張気味の役者。実演してみると「全然夢のようにはいきませんでした」と、もどかしさを滲ませていました。演出からはひとつひとつのセリフに対してどのような動機付けなのかの確認と、それらの心情の変化をどのように表現するのかの具体的なアドバイスがありました。そのアドバイスを経て何度か稽古を重ねることで、役者はまだ完全に落とし込めていないながらも、手掛かりをつかむことができたようです。ひとつのシーンがしっかりと品質を高めていく過程が、本日の稽古からは感じられました。あとは役者が持ち帰った感触を、しっかりと磨き上げてものにしてくるかどうかです。

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そんなわけで、来週は「FFファンタジー」の通し稽古が行われます。衣装とメイクも可能な限り実装します。どんな通し稽古になるのかわかりませんが、誰もが「心配だなぁ」と感じていることでしょう。そう思うのであれば、これまでと同じ準備をしていてはどうにもなりません。心配があっても、それを上回るほどの自信を得られるほどに準備をして来ればよいのです。通し稽古まで1週間。稽古がないにしても、各自が準備を重ねてくる時間は潤沢に残されています。役者たちの「本気」が試される、1週間になりそうです。