12日(土)の
ハートランドチャレンジFES’18も無事に終了し、新しい公演やイベントへ向けたリスターとなった5月17日(木)。まだまだ静かな雰囲気の中ながらも、先を見据えた活動が展開されていました。
まずは午前中の制作部。今後のグッズ販売の見通し立てながら、どのようなビジョンで商品のラインナップをするかの検討が行われました。「例のあれはどうします?」「あった方がいいですよね」「前に言ってたあの〇〇〇は、やんないの?」「ひとまず試作品を作ってきて、それから検討しましょうか」などと、グッズの種類によって団員の意見を募り、今後の進め方を話し合いました。また、グッズだけではなく、7月公演の衣装や小道具に関しても、具体的にいつごろまでに仕上げなければいけないのかの日程確認がありました。この時点では物語の内容や、登場人物の特徴もわかっていなかったので、衣装や小道具に関しての話はここまででした。
午後の稽古では先日の
ハートランドチャレンジFESの振り返りを簡単に行っています。正確な入場者数、イベントの収支などはわかっていませんが、とにかくしっかりとした舞台をお届けできたことで、お客様からも多くの評価をいただいたことが大きな収穫だったと、団員たちは口々に語っていました。大事な小道具を当日の朝の電車に忘れてしまった役者からは「ご迷惑をおかけしました。申し訳ありませんでした」と改めての挨拶がありました。当日の朝はそんな事件に加えて、遅刻してさらに道に迷うという大女優の大失態もあり(さすがに本人も平謝りでした)、不穏な空気が漂ったものですが、今となってはすべて笑い話です。
また、分析担当の団員により、第19回公演「影の舞台」のアンケート集計と分析が終了したことも報告されました。お客様の来場のきっかけ、WEBサイト閲覧経験などの数値に少し変化があり、その要因に関する分析・仮説が総監督から伝えられています。この結果を反映させて、第20回公演の内容を構築していくことになります。いつも多くのお客様にアンケートのご協力をいただき、本当にありがたいことです。

その後は、7月下旬に参加する「
萬劇場 SHORT STORY COLLECTION VOL.7」に関する説明と、そこで私たちが上演する作品についての情報の伝達が行われました。今回はイベントの規定に則った30分間の短編です。用いなければいけないテーマもイベントで決まっているので、その要素を濃くした新作です。団員たちは「どんな話なんだろう?」「この役は…もうあの人しかいないじゃないですか!」「まさか、これですか、私が?」と、配役に胸躍らせていました。

本日の稽古では物語のイメージをわかりやすく形にした段階の試作脚本を読み合わせて、物語やそれぞれの役についてのイメージを体感し、実際にかかりそうな時間の目安を測定しました。脚本を読んでみると「これはなかなか面白そうですね」「うまく(お客様に)伝えられるようにしないとですね」「衣装はやっぱり洋風ですかね」「こんなやつを持ってみたいです」「こんな服があると思うので、いろいろ持ってきて試してみます」などと、次々に具体的な言葉が出てきました。新作に対する団員たちの動機付けの高さがうかがえる現象でした。この試作版を読んだ感触をもとに、最後の調整をかけて脚本が完成に至ります。その完成を待つことなく、役者たちは「研究してこないと」「思ったよりしっくり来たので、もっと深められるようにします」と、役作りの意欲に満ちていました。次週の稽古が今から楽しみです!

そんなわけで、本日発表された新作のタイトルは「FFファンタジー」でした。チケットの販売開始は6月10日を予定しております。ご期待ください!