5月3日の「ボーダーライン2018」です。

Posted by theatreminori on 03.2018 稽古レポート
5月3日は祝日で、本来は稽古も事業所の活動もお休みですが、ハートランドチャレンジFES'18の開催が来週に迫った木曜日ということで、任意参加の特別稽古が開催されました。任意参加という触れ込みだったのにもかかわらず、稽古には12日(土)のイベントに出演する団員全員が集まりました。

みんなで稽古場の準備と掃除を行ってから、今日の稽古の流れや衣装に関する説明があり、さっそく着替えとウォームアップに入っています。どの団員も残り僅かの稽古時間に集中力を持って臨んでいました。この日は通常の活動や仕事がない分、全員が一つの目的に、同じ方向を同じスタンスで向いているようでした。

ウォームアップに続いて、今回のイベント公演用に付け足されたシーンの稽古を行いました。てあとるみのりはイベントのトップバッターで登場します。それを想定してイベント全体や、てあとるみのりの舞台にお客様が入り込みやすいように考えて作られたシーンなので、演じる側もその意識を持って演じる必要があります。会場の広さ、お客様との距離感などを具体的にイメージすることで、ひとつ一つの言葉の伝え方も変化してきます。どうしても自分が気持ちいいように演じてしまいたくなる意識を改め、目の前に存在するお客様へ届けること、理解してもらうことを優先していくことが確認されました。

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その話から発展して演出から「シーンが切り替わるとき、自分の出番が一区切りするときのセリフをもっと大切にしよう」といった指摘もありました。どうしても自分の出番の最後は気が抜けてしまったり、これで最後のセリフだから思い切り自由にやってやろうという意識が先行してしまいがちですが、その人にとっては最後でも、舞台に残った人たちは、そこで残された空気を引き継いで演技を続け、物語を創り上げていかなければいけないのです。その人たちにいいバトンをつなげられるかどうかが、物語全体の品質を左右してくるのです。役者たちも「今までそこまで考えたことがなかった」「自分がいなくてもあとの人が引き継いで物語を創っていくんですから、考えなければいけないですね」「これができるようになればもっといいものをお届けできるんですよね」といった、目から鱗が落ちたような反応が続々と挙がっていました。ただできていなかったことに落ち込むのではなく、それを克服してより良いものを生み出せるようにというモチベーションにするような意欲が、今の団員たちには根付いていました。すぐにその成果が出せるのかはわかりませんが、今後の成長要素のひとつになったことは間違いありません。

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こうして迎えた通し稽古では、各自が集中しつつ、時にトラブルに対処しつつ、これまでよりも少しメリハリがつき、ドラマティックになった流れと感情の表出が垣間見られました。演じている役者自身も、いつも以上に感情が揺さぶられていました。これは全員が物語を、その空気を構築している意識を強く持った賜物でしょう。これまでは冷静に演じていたシーンで、予想外に感情の昂りや抑えきれない衝動に駆られていたようです。もちろん、これは通し稽古の前に演出から伝えられた言葉に初めて真摯に向き合ったゆえの体験です。いずれそうやって物語の空気を肌で感じられる領域で創り上げていくことが当たり前になって来れば、感情を制御していくという役者本来の務めも果たせるはずです。遅ればせながら、ひとつの舞台を構築していく上での必須センスの一部に足を踏み入れることができた、本日の通し稽古でした。

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いよいよ、ハートランドチャレンジFESまで残り稽古は1回。少しでも良い品質の「ボーダーライン」をお客様にお届けするため、この1週間で各自が必要な準備や鍛錬を積んでくることを誓い合いました。その成果をぜひ、5月12日(土)南大塚ホールでお確かめください!チケットはまだまだ絶賛販売中です。もちろん当日券もありますので、当日のご気分、ご都合でふらっとお立ち寄りいただいても全く問題ありません!とにかく見に来ていただきたい舞台です!

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