NEXT STAGE
「ボーダーライン2018」 ハートランドチャレンジFES'18第1部で上演
2018年5月12日(土)13時05分開演予定
南大塚ホールにて
チケットインターネット販売間もなく開始!
イベント詳細は→
こちら
5月のイベントまで1カ月を切り、残された活動は本日を含めて3回。制作部も稽古も、残り時間を考慮しながらの活動になってきました。
制作部ではまず、5月の「
ハートランドチャレンジFES'18」公演のカーテンコールで使用する横断幕作りを行いました。先週までの作業の続きから始まり、文字入れが完了した時点で余白部分を折り紙できれいに装飾しました。とにかく明るくにぎやかで目立つようにしようという狙いで飾り付けました。個性の集合体でもある
てあとるみのりらしい仕上がりになったようです。現物は5月12日
南大塚ホールで上演される「
ボーダーライン」のカーテンコールでお披露目になります。

制作部の後半は以前行ったプラ板講習会の続きとして、チェーンストラップに仕上げる工程を実践しました。金具をどのようにプラ板の穴と結合するのか?意外にも見ただけではわからないという団員もいたため、とてもいい体験機会になりました。自分で下描きから色塗り、オーブンでの焼き上げまで行ったジョッピーアイテムが完成し、団員たちは今まで以上の愛着を感じていたようです。この思いをしっかりと今後のグッズ作りに反映させて、お客様に心を込めた作品を販売できるようにしたいところです。
午後の稽古では今年度確定している出演・参加イベントの内容と日程の説明がありました。この1週間で3つのイベントの打ち合わせに参加しているため、先週から一気に情報が更新され、本当にこれだけの質と量のパフォーマンスを創り上げていくんだなという実感が湧いてきました。過密スケジュールではありますが、これだけ参加機会が与えられているということに感謝しながら、期待に応えられるようにしっかりと準備していこうと、団員たちで誓い合いました。

実際の稽古では、先週行った後半のシーンをおさらいを兼ねて確認しました。先週確かに演出がついていたはずなのに忘れてしまっているところも何か所かありました。また、セリフが以前のバージョンからマイナーチェンジしている部分の不安定感もありました。それでも、演出からそれらの点の指摘と共に、5月の「
ボーダーライン」は、いつもの小劇場ではないホールタイプのステージで演じるのだから、その点を考えた、大きい演技をするようにという指示を受けると、見違えるように堂々と、時に間違えながらも突き進んでいくような演技に切り替わりました。通算3度目の「
ボーダーライン」だけあって、役者たちの中にはしっかりと基盤が出来上がっているようでした。

基盤ができているからこそ、この日の稽古では細かい立ち位置や表現の流れに言及する演出が目立ちました。また、微妙に脚本のセリフ回しを変えた箇所への対応や、新たに付け加えられた一言の真意であったり、これまでと同じなのだが敢えて突っ込まれていなかった本当の表現ベクトルなどにも解説と振り返りが及んでいました。わかりやすく言えば、より深みがある演技を求められたということです。これはある程度できていることがあるからこそ、そこに上乗せする形でさらに奥深い表現を構築しているということです。当然のことながら、これまでの「
ボーダーライン」を凌駕する内容に仕上げたいという全員の思いがそんな深みを生み出しているのです。

そんなモチベーションを持ちながらの稽古ではありますが、決して殺気立っていたり、追い詰められたような雰囲気ではありません。お互いの演技やリアクションに対して素直に笑ったり、評価したり、時には脱線したりという楽しみを持ちながら進んでいます。役者たちも演出からの指示や自分で気付いたことを確実に脚本に書き込んで次回までに心身に落とし込んで来ようと努めていました。いいムードで充実した稽古が行われていたような印象です。中には「Bが大切」「んーはっは」などと、その場で感じたインスピレーションがなければ理解できないような書き込みをしている役者もいました。まあ、こればかりは、実際に公演をご覧いただいても意味がわからないかもしれません。表現の可能性は無限大ということで。