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4月12日の「ボーダーライン2018」です。

Posted by theatreminori on 13.2018 稽古レポート
5月に出演予定の「ハートランドチャレンジFES'18」の概要がかなり具体的に決定しています。てあとるみのりが登場するのはイベント第1部のトップバッターで「ボーダーライン」を上演。上演時間は13時05分から(イベント自体は13時スタート)約70分。チケット代は第1部(てあとるみのりとムジカ・de・みのり)1,500円、第2部までの通しチケットが3,500円です(間もなく販売開始です)。そして会場はJR大塚駅から歩いて5分、南大塚ホールです。今後もこのブログだけではなく、TwitterやFacebookから最新情報を発信してまいりますので、ぜひご参照ください!

そんなイベント公演に備え、午前中の制作部ではイベント以降の公演情報を告知する横断幕作りを行いました。どんな文言をどんなレイアウトで描こうかというところから話し合い、下描き、ペン入れと作業を進めました。うっかり同じ情報を彩るペンの色が文字によって違う色になってしまうこともありましたが、てあとるみのりの多様性を象徴する出来事として前向きに解釈しています。逆に華やかでいいかもしれません。この日完成しなかったペン入れと装飾は次週に持ち越しとなりました。



午後は時間枠が確定したことで仕上がった、イベント公演バージョンの「ボーダーライン2018」の脚本が配布され、早速一度通して読んでからのシーン稽古に入りました。実は公演までちょうど1か月。しかし稽古回数はたったの4回という短期間での取り組みです。事前に演出からもその旨は伝えられており、かつてのバージョンのセリフをしっかりとおさらいしてきた役者がほとんどでした。それでも改編された箇所や新しく追加されたセリフはかなり気になるようで、受け取った脚本にじっくりと目を通す役者たちの姿が印象的でした。

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実際に演じてみると、ついつい、古いバージョンのセリフが出てしまったり、動作の変更が加えられていることに気付かず、これまで行ってきた動きを入れてしまう役者もいました。指摘を受けると「え?そうだったの?」とビックリして脚本を確認。「あ、ほんとうだ、すみません!」と慌てて演技の修正を行っていました。「ボーダーライン」という作品に取り組むのは、この1年間で3回目です。他の作品を演じた後であっても、身体に染みついている部分があるのは致し方ないことでしょう。それでもあらゆる要素を加味して改編された最新版にいち早く順応しなければ、より良い「ボーダーライン」をお届けすることができません。物語の大筋を覆すような差異ではなくても、妥協は許されません。

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この日の稽古場は、いよいよイベントに向けて本気モードで取り組もうという雰囲気と、その局面の演技をお互いに楽しんでシーンを作って行こうという雰囲気が絶妙に入り混じっており、笑いやアイディアが常に絶えない時間となりました。脚本の中の新しいセリフや動きに対して、新しいアイディアがどんどん湧いてくる感じでした。たとえ失敗があっても、お互いにそれを指摘しながら笑いにまで昇華できていました。もちろん、演出から指示されたこと、指摘された点は、すぐに演技に反映させます。特に位置関係の修正は、全体の見栄えに影響するので、細心の注意を払いながら調整されていきました。右側から近寄るか、左から近寄るか?最初のポジションをどうするか?など、最終的な立ち位置から逆算した適正なポジションが演出から次々と授けられ、役者たちはすぐにそれを実践し、身につけていました。密度の濃い稽古でした。

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稽古の最後は芝居の流れからのダンスでした。このダンスシーンでは代役で入っていた役者が勢い余って、想定されていない奇妙な掛け声をかけるというちょっとした騒動がありました。これを聞いた役者たちは踊りながらも笑いがこみあげてきてしまい、笑いながら踊り続けるという事態に。踊りが終わると「誰?よさこいみたいな掛け声掛けたの?」「しかもタイミングも変なところだった!」「あれは耐えられない!」「後からどんどんじわじわこみ上げてきた~!」とみんなで大爆笑しました。笑いながらも踊り続けた役者たちもメンタルは立派でした。

さあ、こんな勢いで残りの稽古は3回となりました。どこまで仕上がるのか?もちろん納得いくところまでです!物語として評価の高い「ボーダーライン」の最新版にご期待ください!

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