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4月5日の「ボーダーライン2018」です。

Posted by theatreminori on 05.2018 稽古レポート
新年度が始まりました。ハートランドみのりの事業計画の中でも、てあとるみのりの存在や活動領域を拡大していく目標が打ち立てられ、いよいよ激動の1年間がスタートです。何よりも今年は活動開始から10周年となる記念すべき1年です。とにかく充実した時間を共有できるように、団員一同取り組んでいきたいです。

さて、そんな本日午前の制作部では、参加者全員がグッズつくりのスキルアップを果たせるように、「プラ板グッズ作り講習会」が開催されました。これまでは分業して仕上げてきたプラ板を用いたグッズを、デザイン以外の作業工程すべて(線引き、色塗り、切り出し、焼き、やすり、ニスなど)を一人で全部できるようにするための演習です。

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これまでは指示された工程でけを担当し、そのセクションは上手にこなせるようになっていた団員がほとんどでしたが、改めて全体に関わると「最初はこんな形なんだ」「うわ~小さくなるね」「こっちの方が色がきれいだね」「そうか後からじゃできないのか」などと、新鮮な発見があるものです。同時に、試作してみた「自分ですべてかかわった作品」は、これまでのグッズとは一味違った達成感を与えてくれるものでした。本日学んだ作業工程と感動をしっかりと身に着けて、今後はその後加入した団員に、誰もが正確に伝授できるようにしてもらいたいところです。

午後にはまず、今年度確定している公演、イベント参加スケジュールの説明がありました。10周年記念にふさわしく、大躍進を予感させる濃密なスケジュールです。それでも団員は、多くの人に自分たちを見て、知ってもらえることの意義やありがたさを十分理解し、このスケジュールに挑んでいくことに対して全員が前向きでした。口頭での申し送りだけではとても整理しきれそうになかったので、ホワイトボードに決まっている予定を書き出していくと、あっという間にびっしりになりました。まだこの場ではお伝え出来ない予定も多いので、画像を載せられませんが、とにかく見た目にも忙しそうだというのが伝わってきました。

「激動の1年になりそう」「劇団としてだけではなく、団員個々の人生も大きく変わる1年かもしれない」といった決意や希望を秘めながら、さっそくイベント公演の第1弾「ハートランドチャレンジFES2018(仮)」に向けた「ボーダーライン」の稽古に入りました。今回もイベントの時間枠、出演者の顔ぶれに合わせて所々アレンジが施されています。さすがにこれまで本公演以外でも演じる機会を与えもらい、何度も稽古をしてきた作品です。団員たちはすぐに感覚を取り戻しつつ、新しくなった部分にも順応していました。



最終的な時間枠の確定が来週になりそうなので、あくまでも暫定的な脚本を用いての稽古でしたが、役者たちは演出からの指示や説明を仮脚本にしっかりと書き込み、全員が真剣に取り組んでいました。会場の形状や特性を生かした演出が加わった際にも「こっちで演じるからこそ、余計にやってやろう!って気持ちになった」「まずここからというのは、逆にやりやすいです」と、状況を前向きにとらえる声が多く聞かれました。以前であれば「今までと違うからやりにくい」「いきなりできない」といった声が上がってもおかしくないようなこの状況に対して、見事に対応しています。様々な舞台を踏むうちに、たくましくなってきたものです。

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今日の稽古にはいない役者の代役も重要なポジションです。実際に自分の役があっても、出番がない時間であれば代役で貢献する。こんなスタイルもすっかり定着しています。まさにみんなで一つの舞台を創るという雰囲気が出来上がっています。当然のように、本役で演じていた役者からは稽古後に「代役ありがとうございました」の声もかかります。

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この日は稽古の最後にダンスの練習も行いました。先週のダンス練習で伝えられたポイントがどれだけ損なわれずに表現されているかが注目されましたが、見事に改善が継続していました。以前よりもメリハリが個々ではなく、全体の連動中で表現されるようになってきました。「前より楽しくなってきました!」という役者たちの声は、きっとお客様にも伝わることでしょう。そして、その背景には練習を何度も繰り返したという事実があることも忘れてはいけません。やればできる。これは真実です。

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