3月22日のてあとるみのりです。

Posted by theatreminori on 22.2018 稽古レポート
第19回公演影の舞台」も終演し、先週はその公演動画を楽しく鑑賞。いよいよ次年度へ向けて本格的な再始動となった3月22日(木)です。

午前中の制作部では、稽古や物創りの際にいつもお世話になっている床掃除を行いました。日頃の感謝と次の活動へのけじめとして、公演後恒例の活動内容となっています。この日は後半に制作部の公演振り返りを行うため、全体の約半分の床掃除まで終了させました。「輝きが違うね」「綺麗になった!」と、作業に参加した団員は手応えを実感していました。

制作部の後半に行った第19回公演の振り返りでは、団員からそれぞれが感じた良かった点と反省点の発言が交わされました。制作部には今回の公演から、今までよりも多くの団員の参加があり、やること、役割が増えつつも細分化されると同時に「もっと自分がやるべきだった」と感じる面が増えたようです。これまで一極集中していた作業の責任((リーダーシップ)がシェアされるような動機付けが、自然と団員たちには芽生えていました。来年度はその思いを実際の形にしていくことを全員で共有しました。各自が自分のやることに責任を持って、主体的に作業を進めて行けば、そこで生み出されたモノが売れた時の喜びや達成感がさらに増幅されることでしょう。お客様への商品セールスも、より一層執念深くなるかもしれません(笑)。

午後の稽古では、本日午前中に総監督が出向いてきた5月のイベント会場下見の報告と、確定している来年度のスケジュールについての説明がありました。5月12日(土)の「ハートランドチャレンジフェス(仮)」参加から始まり10月の第20回公演まで、これまでにないほど沢山の予定が並びました。「ほぼ毎月じゃないですか!」「これはすごいことになってきましたね」と劇団員も目を丸くしていました。これらの予定の半分以上は、他の団体からのご依頼を受けての活動です。必要とされてそれに応じることができるのは、大変嬉しくもありがたいことです。「乗り切れるようにしないと」「体調管理もしっかりしないとですね。心も体も」団員たちもそんな状況を真摯に受け止め、しっかりと周囲のご期待に応えられるようにと気を引き締めていました。

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その後は5月イベントで再演を予定している「ボーダーライン」に備えて、作中の配役に準じた即興芝居の訓練を行いました。まだどことなく「影の舞台」の余韻が染みついている心身を、再び「ボーダーライン」のキャラクター表現に切り替えていくためです。与えられる状況は、本来の物語に描かれていない時間であったり、存在していなかった場面ばかり。役者たちは「自分のキャラクターならこう接する」「こんな特徴を忘れないように演じる」といった基本を確かめながら、何が起こるかわからない即興芝居の世界に身を投じていました。実はこの、自分のキャラクターとは何なのか?この状況で何を考えどう行動すべきか?といった心の動きは、脚本に整理されたセリフを読む際にも存在すべきものなのです。稽古でこそ、同じ場面を繰り返し練習しますが、物語の中で生きているその人物は同じ場面を繰り返しません。全てが初めて見て、耳にする世界。そんな現実味を表現するには、常に即興芝居のような駆け引きや思考の蠕動が必要なのです。

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即興芝居を行うと、少数の人物が際立った演技で話を引っ張り、他はそれに付随するような展開になることもあります。先頭に立って演じられなかったから、即興芝居としてダメだったということはありません。控え目に存在することで、物語のバランスが取れたり、突出すべき(突出し始めた)人物をより引き立たせることができるという重要な役割があるからです。即興芝居=目立たないとダメと考えしまう人もいるようですが、演出からは全体のバランスにおける必然性が重要であるという、お芝居としての基本について振り返りがありました。

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今日の即興芝居では、序盤はキャラクターが不安定であっても、話が展開していく中で次第に軸が太くなっていくような展開が多かったです。すでにボーダーラインに登場してくる人物の特徴や思考パターンなどのイメージが共有されているからこそ、演じている役者がお互いにそういった特徴を強化していくことができていたようです。時に周囲に振り回され、逆に思い切り場を乱したり、周囲との連係とバランスを無意識に整えつつ、演じている時間を楽しむ。そんな即興芝居をみんなで作ることができました。

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さて、今年度の活動も残すところあと1回。様々な活動が控えている新年度に向けていい時間を過ごせるように頑張ります!