3月1日の「影の舞台」です。

Posted by theatreminori on 02.2018 稽古レポート
やって来ました3月。いよいよ公演前最後の活動です。2月は北本市文化センターでの「ボーダーライン」公演や、はあとの木マルシェ+での朗読劇と、イベントが立て続けにあったので、年が明けてからこの日までがあっという間。常に、もうすぐ本番モードのままでした。そんな張り詰めた空気もあと少しで終わってしまいます。いよいよ、あらゆる余暇、雑念、欲求、日常を滅却し、「影の舞台」のことだけに集中したラストスパートです。

午前中の制作部ではグッズ作り、衣装作りの最終段階。やり残しているアイテムの仕上げに入っています。グッズでは一部増産したものもあるので、その追い上げを行っています。この日でグッズは全てのラインナップが出そろいました。週末には画像と共にそれらの商品情報をお届けできるはずです。時間をかけ、手分けをして仕上げてきた手作りグッズの数々は、これまでのグッズよりも品質が高いものになっています。ぜひとも、公演の会場でお手に取ってご覧いただきたいです。

衣装の調整も最終段階です。実際に役者に試着してもらいながら、気になる部分のサイズ調整を行いました。演技をしている時になるべくストレスがかからないようなフィット感を出す為、何度も感覚を確かめながらの作業でした。今回は着物が衣装になっている役者もいるため、その日常的になじみの薄い衣装の調整には特に時間と手間をかけています。ここでしっかりと合わせておかないと、演技中にはだけてしまったり、帯が解けてしまいますから、時間の許す限り入念に確認していました。

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午後の稽古は先週に引き続き通し稽古を主体に実施しています。通し稽古の振り返りは既に役者たちに伝達されていましたので、そこは当然クリアされている前提での稽古です。まずは先週同様、トラブルや想定通りに進まない箇所があるたびにストップをかける形式の通し稽古を行いました。さすがに申し送られていた改善点のほとんどが対応済みになっており、セリフの不安定さも大幅に改善されていました。ごく一部で演出からの指示を失念している部分や、どうしても修正前の演技をしてしまう箇所があり、その都度演技を止め、なぜそうなるのか?どうして演出がその演技を求めているのか?といった、根拠を含めての確認作業が行われました。役者たちも「あ!そうでした!」「ついつい以前の流れで動いてしまいました」と、自分の演技の癖やうっかりミスを反省していました。

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通しつつの部分稽古は休憩を挟んで夜まで続きました。この稽古では「今日は7時までやるよ!まだまだ勉強不足だってわかったから」というように、早く帰る予定だった役者も刺激を受けて、自ら積極的に自分の演技を磨き上げることを志願していました。さすがに最後の稽古です。いつもはすぐに表出する疲労よりも集中力や緊張感が上回っていました。

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夜間には、これも先週同様にストップをかけない通し稽古(フツーの通し稽古)を実施しています。先週と比較すると圧倒的に品質が向上した内容だった一方で、先週は発生しなかったまさかのアクシデントが何件かありました。その中でも、役者たちにとって最大の試練となったのが、着物の帯が解ける事件でした。午前中に再三調整をしていたにもかかわらず、まさかの出来事。ドリフターズのコントのような展開に、演じている役者たちは笑いをこらえるのに精一杯でした。もちろん、着物の役者は大慌て。周囲の役者がすぐに帯を巻くのを手伝い、何とか本人の演技には支障がないように修正できました。ただし、そこで動揺したのか、帯を巻いていた役者はその後の芝居でセリフが完全停止するという大事故を引き起こしていました。その危機は周囲の役者の機転で何とか乗り切ることができました。

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通し稽古で様々なハプニングが起こるのは珍しいことではありません。問題は、それらの事件を周囲がどうやってカバーし、何事もなかったかのように芝居を進行させていくかということです。このシミュレーションは、万が一本番で同様の事態に陥った時に役立ちます。稽古と違って、誰も芝居を止めもしないし、助けてもくれないのが本番です。結局は舞台上の人間たちで何とかしなければいけないわけです。そういった心構えに関しては、普段からハプニングが多い団員たちであることが幸いしたのか、どの役者にもしっかりと根付いているようでした。

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何はともあれ、最終稽古はこれにて終了。裏方(主に制作)業務は公演日まで終わることなく続いていきますが、肝心のお芝居の内容については、ひとつの節目に到達しました。あとは各自がどこまでイメージを強化し、全体のハーモニーを意識した表現に昇華できるかの勝負です。繰り返しになりますが、もはや趣味や癒しの日常にすがりついている場合ではありません。なぜなら、我々はお客様に非日常をお届けする責務を担っているからです。自分自身が日常の誘惑に引きずられているようでは、そんなことはできません。あとわずかの時間ぐらいはそんな心意気で突き進むしかないのです。

劇団員が強い気持ちで臨む第19回公演影の舞台」は3月9日(金)~11日(日)、北池袋 新生館シアターで上演されます!10日(土)14時開演の回の前売り券が売り切れましたが、まだまだその他の日程はチケットご予約受け付けておりますので、どうぞお誘いあわせの上、ご来場ください!

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