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2月1日の「ボーダーライン45分改編版」です。

Posted by theatreminori on 02.2018 稽古レポート
いよいよ2月に突入しました。イベント公演まであと5日!はあとの木マルシェ+の朗読劇まであと13日!そして第19回公演案であと1か月と1週という、あらゆるものが差し迫ってきた状況です。本日の活動は終日2月6日(火)北本市文化センターでのイベントに向けた内容でした。

午前中の制作部はイベント公演のカーテンコールでお客様にアピールするための次回公演告知横断幕作りを中心に行いました。模造紙を張り合わせ、記載する文言を決め、下書きからペン入れ、さらに装飾まで、劇団員が知恵と力を合わせて仕上げました。すべて手作りで作業したため、文字の味わいが十人十色。温かみのある横断幕になりました。みんなの力が合わさった力作です。6日当日のお披露目が楽しみです。

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また、イベント公演の衣装の直しも行っています。大きいサイズの舞台用に衣装と装飾品のバランスを調整したので、その見直しも行いました。今回タヌキ役で出演する大女優も衣装合わせと調整を実施。時折「疲れたー」「もういいよ~」と駄々をこねていましたが、「衣装を着て舞台に立ちたいなら我慢して!」「衣装を着せてもらっているのに文句を言っているのはあなただけですよ」と叱咤激励されながら「そうだねー」と気を取り直して、調整後の衣装直しまで作業に参加していました。

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また、編み物班は第19回公演で販売用のグッズ作りを続けています。編み物系のグッズは今回は質も量もグレードアップしています。ぜひ3月に劇場でご覧いただきたいです。

午後の稽古は、6日のイベント公演に向け、衣装や小道具を装備して稽古を行っています。また、会場スタッフとの調整の結果、先日までのプランから変更しなければいけなくなった演出を確認、修正しました。少し勝手が違う演技になる個所もありますが、お招きいただいた立場ですので、主催団体からのオーダーには極力応じていくつもりです。その条件の中で少しでも自分たちの魅力を伝えられるよう、肝心な演技の中身を磨き上げること、演劇に取り組む自分たちの姿を見せることに集中しようと、全員で意思統一を図りました。

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稽古の後半は「ボーダーライン改編版」の通し稽古を3回繰り返しました。ここのセリフや演技はある程度形になっているので、それを全体の物語の流れの中でどのようにコーディネートするのかの調整です。丁寧に演じようとするあまり、妙に芝居全体が間延びしてしまうこともありました。これは通し稽古のタイム測定でシビアにチェックを入れ、すぐに演出から改善すべき個所と方法が指南されました。その結果、2回目からは想定していたタイムにきっちりと納まる通し稽古ができるようになりました。本当に些細な気持ちの置き所ひとつで、全体の物語にかかる時間、流れる時間が何分間も変わって来るものです。ひとつひとつは小さな誤差であっても、それが数十分の物語になると、かなり大きなものになるのです。不必要な気負いを軽減し、自然なリズムで素直に演じることがで、物語の時間が自然に流れます。これは演じる側はもちろん、見ている側にも心地の良い時間になるはずです。

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てあとるみのりを構成する劇団員のほとんどは、個人としてずば抜けた才能を持ち合わせてはいません。一般の劇団を構成する「心身ともに健康な人」の集まりではありません。それでも、それぞれの力を合わせることで、予想以上の表現が可能になるという理想を、この10年間で少しずつ具現化してきました。古来より演劇という芸術領域には物語の良し悪しや、役者のスキルだけを追い求めるものではなく、そこに携わる人々の力の融合、まさに劇団そのものの存在感に魅力が宿るという側面もあるはずです。そういった少し肩の力を抜いた観点から、てあとるみのりの存在と活動に目を向けていただければ幸いです。劇場でお待ちしています!

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2月6日のイベント公演に関する詳細は→こちら!