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いよいよ3日後に「
アースキャラバン2017東京」が迫ってきました。9月10日(日)は
木場公園のイベント広場で終日グッズ販売を実施します。また、会場内の「お話、ワークショップブース」で15時20分より40分間、
てあとるみのりの活動紹介と共に、お客様参加型の寸劇「ウサギ戦隊ジョッピージャー」を上演いたします。この日、この場所でしか見ることのできない限定公演です。イベントは入場無料です。ぜひ
木場公園に足をお運びください!
そんなビッグイベント前最後の活動日となったこの日は、制作部も稽古も最後の調整や製造を入念にかつハイペースで行いました。「もう次の日曜日なんですよね」「あっという間ですね」と、団員たちはしみじみと口にしながらも、やるべきことに真剣に向き合っていました。
午前中の制作部では衣装の着色や小道具の製造、物販ブースの装飾品やお客様へのプレゼント準備を中心に行っています。グッズ製造の作業はあとわずかしか残っていませんでしたので、それは一部の担当者に任せて、それ以外の団員は次から次へと細かい作業を行っていました。最近の制作部は作業の細かさが以前よりも増しており、単純に線を引く、カットするといった技能だけでは、関われる工程が少なくなってきました。今までは何となくその場に参加して、言われたことだけお手伝い程度にこなしていた団員は、今まで苦手としていた工程にもチャレンジしてできることを広げていかなければいけなくなりました。「制作部は裏方なので役者より楽」という勘違いが、いよいよ通じなくなってきました。

午後の稽古は本番のパフォーマンスへ向けて脚本を手放して通し稽古を繰り返しました。配本されてからあっという間に迎える本番です。団員たちは今までよりも圧倒的に早く時間が経過する中で、それぞれが準備をしてきたようです。しかし、この迅速さは未知の領域だったようで、稽古の序盤はセリフが全くと言っていいほど出てこず、土壇場になって不安と焦りばかりが感じられる稽古内容でした。このままではいけないという危機感が団員たちの魂に火をつけたのか、ここからお互いに相手のセリフを確認し合う自主練習を挟み、何とか立て直しを果たしていました。

稽古の途中からは学生の役者も合流し、フルキャストでの通し稽古を繰り返しました。より本番を想定した状況で通してみると、かねてから改善が求められていたシーンの不安定感が浮き彫りになり、当然ながら演出からは「このままでは本番でやる必要性がない」というシビアな言葉で問題提起されてしまいました。改めてこのシーンが舞台の中でどのような意味を持っているのかの説明がなされると、そこに該当する役者は「つまりこういうことですか?」と腑に落ちたようで、これまでのためらいや不安をかなぐり捨てて演じる覚悟を決めることができました。


こうして終了した最終稽古。わずか数回の稽古で仕上げとなったわけですが、イベント当日はどのようなお客様が会場に集まるか、この時点では確実に予想するのは難しい中での稽古でした。昨年の雰囲気がそのまま持ち越されるのであれば、親子、子供が多く集まってくれそうです。それをイメージして、いつもの舞台とは一味違ったライブ感を楽しみながら、会場と一体になった作品になるように意識をしながら取り組みました。いつもよりセリフをゆっくり、言葉をわかりやすく、動きや立ち位置をわかりやすく、話の展開もわかりやすくという形式的な意識はもちろんのこと、一体となって舞台を作れるような雰囲気をどうやって広げていくかを各自が意識しながら演じるようにしました。「舞台の上ではみんな平等」という
てあとるみのりのコンセプトのひとつを、ひとつの方法で具現化するためのチャレンジ。いよいよその成果が10日(日)に明らかになります!