第18回公演「ボーダーライン」も終了し、公演の収支も確定。いよいよひと段落という雰囲気です。本日は午前中は活動をお休みし、午後から制作部の振り返りと、公演の動画鑑賞を行いました。公演の際に頂いた差し入れのお菓子やドリンクを口にしながら、和やかな空気の中での進行となりました。

制作部の振り返りの中では「グッズが完売してよかった」という感想が目立ちました。その一方で「もっと数量を用意すればよかった」「製造のスケジュールが失速する部分があった」といった反省点も挙がっていました。グッズそのものの品質向上は当たり前のことであり、ひとりひとりが今までできなかったことを覚え、できていたことはさらに高いレベルで実施できるように成長しなければいけません。かつてのように、自分から何をするでもなくただ指示を座って待っているだけでは、制作部の一員としての活躍が難しくなってきています。これも個々の成長と制作部の進化の賜物でしょう。とは言え、グッズの売れ行きというものは舞台そのものの出来栄えにも左右されます。お互いによりいいモノを生み出し、相乗効果で品質と成果の向上を目指そうと、役者を兼ねている制作部の団員同士で誓い合いました。
制作部の振り返りに続いて収支報告が行われました。最終的には赤字にならなかったので一安心です。しかし、チケットの販売は目標に到達せず「一人あたりあと2~3枚だけでも余計に売れば目標突破だったのに…」という悔しさが残りました。手作りグッズは完売したということでほぼ予算通りの収支。大きかったのは自腹グッズシリーズのTシャツ販売が好調だったことです。この数字が収入を押し上げてくれていました。たくさんのご購入に感謝です。支出は全般的に節約した会計のおかげで予算を下回る支出。これらの要素が相まって公演収支は黒字となっています。

数字の話の後は、いよいよ団員たちのお楽しみ、公演動画の鑑賞です。もちろん今回の公演の様子を客観的に見るのは初めてのこと。団員たちは自分の演技がどう見えていたのか?できていたと思ったことが本当にできていたのかをセルフジャッジすることになります。

細かいセリフのミスや動きがおかしなところ、千穐楽以外のステージでは上手く行っていたことなど、鑑賞している中で多くの気付きがありました。他人の演技について素直に面白いと感じたり、上手いと感心したり、頑張っているなと感銘を受けることもありました。すべては自分自身が次の舞台に上がるため、今作の自分を超えるための、ひとつのボーダーラインになります。
「楽しい時間は続かないのだ!」とは今作でキツネが終盤に発するセリフです。舞台もまた、ひと時の妖術のようなもので、一晩明ければただの葉っぱのように、跡形もなくなってしまうものです。そこで共有した楽しさ、興奮、感動などが、思い出として心に残るだけです。そして、その楽しい時間を過ごすにあたっては、たくさんの苦しい時間を過ごさなければならないのです。今までよりもっと苦しめば、今までよりもっと楽しい時間が待っています。今回成し遂げられなかったと痛感したそれぞれの「あと少し」を成し遂げるため、てあとるみのりは改めて動き出します!