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7月27日の「ボーダーライン」です。

Posted by theatreminori on 28.2017 稽古レポート
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間もなく公演!!
第18回公演「ボーダーライン
8月4日(金)~6日(日) 北池袋 新生館シアターにて

公演情報特設ページ
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いよいよ第18回公演前最後の活動日となりました。制作部も稽古も、最後の追い込みです。チケットのご予約も続々と頂戴しておりますので、表も裏も、生半可なものをお見せするわけにはいきません。団員一同、気を引き締めて最後の活動に臨みました。

制作部ではキャラクターしおりの仕上げを中心に行いました。全部で200枚以上になるしおりの数量チェックやリボンの固定など、細部まで手を掛けて仕上げています。千秋楽限定の全員プレゼント特典の仕上げも同時進行で行われ、チケットの売れ行きを反映させて、若干の増量を実施しています。この特典には総監督のサインとそれぞれ異なった一言メッセージが記す仕様ですので、総監督は急きょ増刷されたしおりに「どんな言葉を添えようかな…」と少し悩んでいました。

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午後の稽古に備えて衣装と小道具の最終チェックも行いました。役ごとにそれぞれのアイテムをひとまとめにして、稽古開始時すぐに役者が着替えられるように準備しておきました。衣装やメイクの最終確認を行うだけでなく、同時に不足しているアイテムがないか、所在がわからないものがないかも確認できるので、この準備はとても大切なことです。担当した団員は何度もリストと現物を見比べながら、衣装と小道具をセットしていました。

そして午後の稽古。まずは役者たちが衣装を身につけ、本番仕様のメイクを施しました。もちろんこれに演出のチェックが入り、修正が必要な個所は修正しています。公演前なので、まだ衣装・メイクを装備した役者の写真の一部が掲載できないので、今ひとつ雰囲気が伝わらないかもしれませんが、明らかに普段の稽古とは世界が異なり、役者たちも自ずと集中力や気分が高まっているようでした。この日に合わせて髪の毛をカットしてきた団員も多く「気合いが入りますね」と、目の色を変えて準備していました。

公演期間中のスケジュール、注意事項などの申し送りに続いて稽古に入りました。先週まで多くの課題が残っていたシーンを中心に実施しています。果たして、どのような出来になっているのか緊張感が高まる稽古でしたが、この1週間、課題克服のために努力を重ねた成果が随所に垣間見られ、見違えるような仕上がりになっていました。もちろん、それでも理想とする水準に達しているわけではなく、ここで油断することなく残りの1週間でさらなる飛躍を目指すのみです。裏返せば、この努力をもっと早い段階から当たり前のように繰り返していれば、もっと高い水準に到達できるわけです。「ひとりのちょっとした手抜きが合わさると、取り返しのつかない欠落を生む。ひとりのちょっとした頑張りが集まれば、大きな進歩を生む」と、総監督からも振り返りの言葉がありました。これは今回の公演までのラストスパートに限らず、次の公演に向けて、我々が成長するためにとても大切な心構えのような気がします。

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夜には公演を意識した最終の通し稽古を実施しました。これまでバラバラだった物語の流れが、やっとひとつの作品にまとまってきた印象があり、演出からも「なかなか面白かった」と、珍しくポジティブな感想が与えられていました。とは言っても、すべてがうまくいったわけではなく、改善しきれていない課題、しっくりきていないであろう演技は散見されました。そこは油断することなくしっかりと振り返り、具体的にどう考えればいいのか、何をイメージして対処すればいいのかなど、役者たちが納得して演技の一端をつかめるまで、演出から丁寧な説明がありました。「そうか、そうですよね」「最初のイメージからして違ったわけですね。確かに、ここのセリフを考えればああはならないですよね」「そういう流れってありますよね。それがあるから見ている側もつながるんですよね」と、指導を受けた役者たちは物語の中で人物が描き出す必然であったり、その必然を伝えるために必要な伏線の表現(いわゆるフラグ)の必要性を理解していました。残り1週間でこの物語を構築する様々なファクターの描き出しを煮詰められれば、これまでにない深みのある演技が展開されるはずです。

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何はともあれ、これで公演前の稽古は終了。あとは劇場での仕込みと音響・照明との調整、そして公演を迎えるだけです。この日の最終稽古で到達した水準からは、これまでよりも時間を感じず楽しめる作品に仕上がる予感がします。不安要素が強かったダンスシーンもすっかり落ち着いて表現できるようになり、山積していた演技の課題もなんとかクリアしてきました。前作「TRIGGER」とは一味違った作風にはなりますが、お芝居としての面白さでは引けを取らないのではないでしょうか。てあとるみのりの進化の証を、ぜひ劇場で、皆様ご自身の目でお確かめください!

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公演は来週、8月4日(金)から6日(日)までの3日間5ステージ。会場は東武東上線北池袋駅(池袋からわずか1駅)から歩いてたった30秒の北池袋 新生館シアターです。チケット価格も驚きの1,500円。お気軽にお立ち寄りいただける設定ですので、演劇初体験のお客様でも抵抗感少なくお楽しみいただけること間違いなしです!

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