6月22日の「ボーダーライン」です。

Posted by theatreminori on 22.2017 稽古レポート
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第18回公演「ボーダーライン
8月4日(金)~6日(日) 北池袋 新生館シアターにて

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6月も終わりが近付き、残り稽古回数もあとわずかになってきました。梅雨空と晴れ間の繰り返しが続いていますが、てあとるみのりの活動は曇ることなく、ますますアクティブになってきています。全体としてギアが一段上がったような印象です。

そんな本日午前の制作部。衣装・小道具作りとグッズ作り、グッズの改善案の検討が次々とおこなわれました。並行して音響の編集や選曲作業も行われ、活動スペースでは様々な音が飛び交っていました。その音に交じって「ああ~つかれた~」「もうつかれた~」「なんでこんなに疲れるの~」と弱音を吐きまくる大女優の声が…。もちろんそんな彼女に対して周囲は「みんなも疲れてるよ」「あまり疲れた、疲れた連呼しないでくださいよ。周りまで疲れちゃう」「病は気からですよ」と温かくも厳しい励ましの声がかかっていました。いかにてあとるみのりの大女優と言えどもわがままは通りません。

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午後の稽古は、これまで以上に本番を意識したものになっていました。前半はダンスシーンの練習。後半からは物語全体を通して稽古し、全体の流れの中で各シーンが持っている役割、狙いとする演出を整理しました。場面ごとの稽古ではその瞬間にだけ集中すればよかったわけですが、物語を通して体験するという観点からは、全体の流れを把握することが重要になってきます。何度も稽古をやっている側の視点ではなく、初めてこの物語に触れるお客様の感覚に近い視点で、物語の在り方を再構築していくのです。

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演出側からの要求は表面的な演技のことではなく、その根底にある役作りの基盤についてにまで及んでいました。「そもそもこの人物はどんな人なのか?」。奥が深いような話ではありましたが、実際には演じることはこの基盤の上に成り立っているのです。セリフを言わせなければ観客にどんな人物か伝わらないようではだめだということです。何もしゃべらずとも存在しているだけで、どんな人物であるのかの想像ができるような表現があってこそ、その上に乗っかるセリフが意味を持ってくるという考え方です。物語の中のセリフとは、その人物を示す何億分の1程度の要素の表出に過ぎないわけです。簡単には見えてこない底辺の部分を考えること、表現することこそ役作りの本質なのです。

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稽古は夜間にまでおよび、ダブルキャストの入れ替えを行ってそれぞれ1回ずつの通し稽古を実施しました。「2本やると疲れるね~」「でも本番は1日2回なんだよね」と、役者たちは汗をかきながら振り返っていました。まだまだ脚本を手放したことへの不安が強く、満足いくような演技はできていませんでした。その中で具体的に指摘された改善すべき点を、役者それぞれが磨き上げてきてくれれば、必ずいい方向に進んでいきます。その繰り返しで舞台は完成に至るのです。

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