FC2ブログ

6月15日の「ボーダーライン」です。

Posted by theatreminori on 16.2017 稽古レポート
てあとるみのり第18回公演「ボーダーライン
2017年8月4日(金)~6日(日) 北池袋 新生館シアターにて上演

公演の詳細・チケットのご予約は→公演情報特設ページ


いよいよ本日、第18回公演「ボーダーライン」のチケット販売がスタートとなりました。現在はご予約を受け付けている状態で、チケットの現物をお渡しするのはもう少し先ではありますが、すでに午前中からWEBご予約フォームからご予約のお申し込みをいただいており、本当にありがたい限りです!

ありがたさを共有しつつ、同時にしっかりとした作品を創らなければという責任感や使命感を感じながら、団員たちは今日の活動に臨んでいました。制作部でのいわゆる裏方作業も、午後の役者たちの稽古も同じように、力を合わせて取り組む姿勢が印象的でした。

制作部では、いつものグッズ検討を後半に回して、製造中の衣装作業を先に行いました。ベースになる衣装に装着するパーツがいくつかあり、その製造作業です。もちろん今の時点ではそれが何なのかはお伝えできませんが、何人かの団員たちで分業して取り組むほど手間がかかっていることだけはお伝えしておきます。いったい誰のどの衣装の一部なのか?ぜひ劇場でお確かめ頂きたいです。

tIMG_3181.jpg

後半のグッズ検討・試作では持ち込んだ素材や機材を使って実際にアイテム製造を行う団員もいました。これまでの話し合いや、自分なりの検証を重ねた上での作品の具現化です。すんなり採用されないにしても、次回までの改善点が具体的にフィードバックされます。とは言え、いつまでも検討と試作を重ねているわけにもいきません。6月いっぱいで新しいグッズの拡張はストップ。7月はとにかく生産に力を入れることになりました。

tIMG_3183.jpg

また、本日の制作部よりも先行して、フライヤー(チラシ)デザインも確定し、印刷屋さんへの入稿(印刷の依頼)も済ませています。間もなく現物のフライヤーもお目見えします。デザインが気になる方は、すでにWEBでは公開されておりますので、公演情報特設ページをご参照ください!

午後の稽古では第1次の衣装合わせを実施しています。この段階でそろっている衣装、案に挙がっている衣装を持ち寄って、実際に役者が着用して雰囲気や機能性を確認しました。まだその様子を紹介できませんが「もっと(裾を)上げてくれないと困る」「黒いズボンならぎりぎりではけるかも」「暑い」など、演出からの意見よりも役者からの意見・要望が目立っていました。OKが出た衣装もある反面、まだまだ改善や刷新が必要な衣装もありました。「予算がないからな~」「買うと5,000円ぐらいしちゃうから買えないよ!」と、予算のことを考えての悩みが尽きませんでした。

その後はウォームアップを挟んで演技の稽古です。この日は物語、舞台の構成において鍵を握ってくるシーンの稽古を重点的に行いました。この肝心なシーンが、これまでなかなか安定しなかったシーンでもありました。演じている本人が一番不安だったかもしれませんが、演出だけからだけではなく、他の役者からも励ましやアドバイスがあり、少しずつ形になって来ました。

tIMG_3195.jpg

tIMG_3197.jpg

また、先週から本格的に振りつけが入ったダンスシーンの練習も行っています。先週の振り付けの確認と、この日は新しいパートの振り付けも行われています。1週間前に伝えられたことは確実に身につけてこないと、どんどん取り残されてしまう構造です。数名の役者は自主練習を重ねてきたようで、その成果が随所に見受けられました。後は個々の苦手な動き、どうしても連動しない部分などを克服してもらうしかありません。決して超人的、専門的な振り付けではありませんので、反復練習で必ず再現できます。どんな状況下であれ、いかにやるかと言う問題だけです。

tIMG_3281.jpg

本格的な稽古が始まって1カ月が経過しました。このあたりから役者個人個人の演技の品質の差が目立ってきます。わかりやすく表現すると、うまくできている人と、かなり仕上がりが遅れている人がいるということです。稽古では当の本人がそのギャップに気付くことができます。当然ながら焦りも感じることでしょう。しかし、それが次回の稽古までの活力にあることも確かです。自分の演技に足りないものがどうすれば補えるのか?自分が目指すべき役作りの方向性はこれでいいのか?すんなり答えが出る場合もあれば、深く悩むこともあるはずです。一筋縄ではいかないからこそ演技の世界は奥が深くて面白く、普段の自分ではない他者に変身できることの快感を堪能できるのです。最終的には全員がこの領域に到ることで、見る者にもその面白さが伝えられるのです。