「TRIGGER」終演後、午前中から活動を行うのは初めてになる3月9日(木)。先週はお休みだった制作部も10時から稼働しています。この日はまず稽古場の床掃除を行い、その後に「TRIGGER」における制作部の振り返りを実施しています。

振り返りの中ではグッズ製造で上手く行った部分と、もっと工夫ができたはずである部分をそれぞれが発言。次回公演以降の商品開発や、生産数量の調整に役立てるための貴重なデータと反省として、内容を整理しました。手作りのグッズをここまで製造して販売している劇団も珍しいはずです。この特徴を損なうことなく伸長させ、より良いグッズの製造を目指して行こうと誓い合いました。もちろん反省ばかりではなく、今回の公演では売り上げ目標を大幅に上回り、過去最高のグッズ販売収入を達成することが出来た点を、みんなでこれまでの積み重ねを大事にしながら頑張ったこととして評価しています。

振り返りの後には、ご来場くださったお客様へ向けた、団員たちの直筆メッセージ作りを行いました。直接お渡しできる方には直接、それ以外の方にはWebサイトを介してお届けできるようにします。団員たちの感謝の気持ちを間もなく皆様にお届けいたしますので、もう少々お待ちください!

午後の稽古も前半は身体を動かすのではなく、頭を動かすような時間でした。午後から合流した団員は、午前中に行っていたお礼のメッセージ書きを行っています。また、公演の際に劇場で集めたお客様の貴重なお声、アンケートの自由記述欄を集約した資料を閲覧しました。良かった点だけではなく、改善が求められるご意見も多々いただきましたので、団員たちは時に笑い、時に「うーん」とうなりながらアンケートの結果に目を通していました。終演後にお客様の貴重なお時間を頂戴してご協力いただいた率直なご意見は本当にありがたいです。
稽古の後半は発声練習です。と言っても、すぐに声を出すわけではなく、声を出すまでの様々な準備やイメージをトレーニングしました。つまり、単に声を出すだけが発声練習ではなく、身体を作り上げること、正しい姿勢を自然に取れること、どこからどうやって呼吸をするのかなどの連動した項目をクリアしてたどりつくのが発声練習であることを、改めて学びました。私たちに不足しているのはこの基礎的な準備です。単にウォームアップの流れの中で発声練習をしていただけでは、いつまで経ってもより良い発声はできません。これが演技の幅を狭めると同時に、喉への負担を増大させているのです。次回公演を前にして、トレーニングへの意識を改めておかなければいけません。

団員に共通しているのは何と言っても体幹のトレーニングです。腹筋や背筋が弱っていては腹式呼吸で発声することはできませんし、大腿四頭筋やハムストリングが弱っていれば適正な姿勢を保つことができません。体幹を鍛えること、ある程度の筋力を維持することは演ずる上で必要不可欠なことなのです。そう言った必要性に則った簡単なトレーニング方法を学び、日々実践していくことを確認しました。声の出し方に関しても、しっかりと自分の頭の中で自分の声が響くようなイメージを持つこと、ゆったりとした深い呼吸の延長で自然と声を出していくことなど、普段の練習では疎かにされていた基本を振り返りました。常にこういった意識を持ちながら練習していかなければ、どれだけ繰り返して発声練習をやったとしても効果はありません。裏返せば、日々の正しい積み重ねがあらゆる局面において実を結ぶのです。これは演劇に限った話ではないのではないでしょうか。
こうして団員たちは、次の公演の質を上げるため、明日の自分を改善するため、一歩を踏み出しました。すでに
第18回公演をにらんだ戦いはスタートしているのです。