てあとるみのり第17回公演「TRIGGER」公演の詳細は→
特設ページチケットご予約は→
ご予約専用フォーム
本日の制作部はグッズ作り、衣装の準備、小道具の準備を並行して行いました。グッズも徐々に完成形が見えてきたのと同時に、販売できるレベルではない仕上がりになっている商品も目に付くようになりました。制作部の中で厳しくチェックし「この色はほとんどダメだね」「作り直しましょう」「これはいける」などと追加製造や修正を施しています。
午後の稽古時間は開始前から役者たちが声を出して自分のセリフや動作を確認していました。残りの稽古回数が5回となり、役者たちも目の色が変わってきました。自宅で一人ではできない自主練習を行い、体と心が得る感触を確かめているようでした。
ウォームアップも先週以上に気合が感じられました。最近は発声練習がア行からワ、ガ、ザ…バ、パ行まで進んだ後(今まではここで終わっていました)に「ワ、ヲ、ン!」で締めになるようになりました。最初はちょっと不思議な感じがしましたが、最後が三音で終了するのが妙に心地よくなってきました。

稽古に入る前に、過去の公演のアンケートの集計結果を振り返りました。数値の推移を見ることで、何となく見たり聞いたりした感想の印象とは異なった全体像が見えてきます。特にアンケートの回収率の推移は、作品に対する印象の強さを示す尺度のひとつとして重要視できる数値です。前作「宴もたけなわ」はこのパーセンテージがなかなか良かったこともあり、団員たちは「今回の公演で数字が落ちないように頑張らないと」と気を引き締めていました。
代役を立てつつの稽古は、物語の中盤から終盤にかけてのシーンを繰り返し稽古しました。時々演出から動きの指示以外にも、この時のこの人物の感情は?気持ちだけでなく肉体が何を感じているか?といった問いかけが投げかけられ、役者も新たな発見を得たり、自身の解釈を深めたり、少しずつ演技の質に反映させていきました。


これまで稽古回数が少なかったシーンでは、ついついセリフが出てこなかったり、相手のセリフを飛び越えてしまったりという細かい失敗もありました。稽古回数が多いシーンと完成度の差があるため、残りの時間ではこのギャップを埋めていくことも必要です。とは言え、セリフが出ないことで完全に演技が止まってしまうことはなく、役者自身のアドリブや、周囲のちょっとしたフォローで芝居そのものは続けることが出来ました。この点は大きな成長に感じます。


また、この日から小道具もかなり現物が追加されました。代用品とはちょっと感覚が異なるものもあり、不慣れなこの段階では「壊さないように加減しながら持とう」というのが暗黙の了解になります。それはもっともなことで、ありがたいことです。しかし、この気持ちは、次第に小道具に慣れてきたころに忘れてしまいがちです。ちょっと軽率に扱ったり、ついつい白熱し過ぎてしまったりすることで、たびたび破損させてしまうことが過去にもありました。壊れた小道具はそう簡単に修復できない場合が多いです。ましてや買い替えるほどの予算があるわけでもありません。衣装も含めて、役者にはこの点にも注意していただきたいです。