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12月15日の「TRIGGER」です。

Posted by theatreminori on 15.2016 稽古レポート
てあとるみのり第17回公演「TRIGGER
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本日は業者にお願いしていた第17回公演のフライヤー(チラシ)が納品される日でした。納品と言っても、先方が送り届けてくれるわけではなく、我々が自ら引き取りに行く必要があります(経費削減のため)。午前中の制作部の時間に別働隊が池袋駅前の印刷業者まで出向いて、台車で運搬しました。すでにデザインは確定しており、Web城でも閲覧可能なフライヤーですが、やはり紙という媒体に綺麗に印刷された現物は特別な存在感を放っています。完成したデザインは1パターン。しかしこのデザインに至るまで数多くの試行錯誤と細かい修正作業が繰り返されました。納品されたフライヤーを手に取る瞬間は、その成果が形になった瞬間なのです。

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一方の制作部は先週に引き続きグッズ作りを行っています。丁寧な作業が求められるため、集中力が重要です。時々休憩を入れながら、各自が黙々と作業を続けました。その頑張りのおかげで本日想定していた数量はクリアできました。先週は散見されたミスもほとんどなく、団員たちもしっかりと反省を生かして、集中力を高めて作業に臨んでいたようです。

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午後の稽古は別団体の公演に参加する団員が数名欠席でしたので、シーンを選ぶとともに代役を立てながら実施しました。この日の役者たちはウォームアップからいつも以上に元気でした。音楽に合わせて体操をする際に「はっ!」「せいやっ!」「そいや!」という空手のような掛け声が自然発生していました。

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演技の中では、何名かの役者が脚本を手放している姿がありました。まだおぼつかない部分もありながら、いつかはやってくるその日を見据えて、自主的にチャレンジしています。セリフに詰まってしまう役者には、出番ではない役者が「教えてあげるよ」とプロンプターの役割でサポートするという支え合いが成立していました。こういったチームワークの向上も、公演を成功させるためには必要な要素のひとつです。ひとりの力ではできないことが、ここではできるということです。

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脚本を手放した方がいい理由には、動きの演技を表現しやすくなる(その稽古を体験できる機会が増える)という点も挙げられます。演出からも動きの要求が稽古を重ねるごとに増えています。実際に稽古に参加していると、早く両手をフリーにしなければ求められている表現が不可能であるという現実を知ることになります。したがって自ずと少しでも早く脚本を手放すことに努めるようになるのです。このあたりも一種のチームワークです。

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本日の稽古が終わり、残りの稽古回数は8回となりました。2カ月ほどの時間があっても、各自の準備をすり合わせる機会は限られています。いかに稽古の時間で得られるものを大事にするか?次の稽古へ向けた充分な準備を行えるか?こういった当たり前のことがより一層重要になってきます。それに取り組んでいる時には「つらい」「厳しい」「大変」と感じる瞬間もあることでしょう。しかし、その先にある楽しさを想像するとともに、これだけ己がやるべきことが存在する充実した毎日を過ごせることへの幸福を実感しながら、次の稽古に向かっていきます。今日は稽古前にそんな話題を共有しました。またひとつの引き金が引かれたわけです。