7月21日の「宴もたけなわ」です。

Posted by theatreminori on 22.2016 稽古レポート
第16回公演「宴もたけなわ」
8月5日(金)~7日(日)北池袋 新生館シアターにて


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本日も朝の10時から夜の10時までフルに活動です。午前中は制作部、午後から夜までは特別稽古を実施しました。公演まで2週間となり、見た目も中身もあれこれ考えて形にしてきたものの最後の仕上げに差し掛かっています。

制作部ではグッズ製造の最終段階です。製造したグッズの仕上げ作業を団員で分担して行っています。今回も、毎度おなじみの登場人物を模した「キャラクターしおり」(1体100円)が販売される予定です。デザインや印刷が済んだとしても、それをしおりの形に仕上げるのに時間がかかる商品です。もちろん、すべて劇団員の手作業です。スピードだけ求めるのではなく、丁寧さ、正確さも必要な作業なので、思いのほか時間がかかってしまうのです。これまでの公演でお買い上げいただいている方も、初めて目にする方でも、観劇の記念に、お気に入りのキャラクターだけでもお買い求めいただければ幸いです。

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グッズ製造と同時に、先週の稽古で着用した衣装の修正、加工が行われました。実際に着て演じてみて生じた問題点、改善点を反映させるために、切って、縫って、留めて…など、地道な作業が続いています。また、一部の衣装には「汚し」を施さなければならないので、日中に作業可能な内容に少しずつ着手しています。それと並行して小道具の製造も進行しています。こちらも今回はほとんどが手作りになっています。小道具として相当な数の文書を用意しなければいけないのですが、文字を印刷する…というレベルではなく、本当に手作りです。数日で全部できるという物量ではないので、すでに何週間も前から少しずつ書きためています。果たして、劇中でどんな使われ方をするのか、ご注目ください!

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午後は先週同様、本番直前の特別稽古です。通常16時で稽古終了になるところを、夜のT.M.Evolutionと融合して、中断せずに実施しています。この日も役者たちはメイクと衣装を施して、本番当日の動きに慣れるように努めています。先週OKをもらったメイクや衣装をその状態で準備できるかのトレーニングでもあります。しかし、ここで問題になったのはメイクそのものではなく、そのために使う道具類の扱い、収納の仕方でした。使ったら使いっぱなし、置きっぱなしで綺麗に元の場所に片付けることができていませんでした。道具を使う上での基本中の基本、使った道具は元の場所へという行動ができていなかったのです。毎公演、注意喚起しても楽屋がゴミだらけになってしまう状況は、こういった細かいところに端を発しているようです。

そんなこんなを経て、準備を整えた役者たちは通し稽古に臨んでいます。今回の通し稽古は、滑り出しは上々。各自が準備してきた演技がしっかりと表現されていました。しかし、開演から15分ほど経過すると、次第にギクシャクしたやり取り、自信のなさそうな物言いが蔓延し、あえなく悲惨な出来となりました。本番2週間前としては笑える状況ではありません。セリフに対する自信のなさなどというものは個人の鍛錬でどうとでもカバーできるもののはずです。それをおろそかにしたまま、通し稽古の瞬間だけに気持ちを高めても、結果が伴うはずはありません。1週間、セリフ、脚本の読み込みという努力が希薄だったことは結果が語っています。盤石に基礎を固め、イメージを感性に浸透させた上で、初めて演技に集中して力を発揮できるのです。その場しのぎで何とかなる次元では観客の心は動かないということに、まだまだ気付いていない役者が多かったのが残念なところです。もちろん、この点は通し稽古の後の振り返りで、個々の改善点として伝達されています。

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もちろん、悪かった点ばかりだったわけではありません。全員それぞれに、魅力的で、キャラクターを体現した良い演技をしている瞬間がありました。そこをより生かすためにも、完成に至っていない部分の底上げが急務なのです。ここでしっかりと苦手克服をしておかないと、せっかくできている一面が損なわれてしまいます。もう2週間前ではありますが、まだ2週間あるという考え方もできます。可能な限り心血を注いで、少しでも引き締まった内容に昇華させていきますので、ご期待ください。

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夜まで続いた稽古には、途中から今回が初参加・初舞台になる大学生も合流しました。この日初めて顔を合わせる団員もおり、それぞれ自己紹介を交わしました。色々な人が関わり、集い、ひとつになっているという実感が伴うと、稽古に取り組む気持ちが一段と高まります。時に、生活の中、普段の活動の中で感じた思いに足を取られ、演技に集中できないまま稽古に臨んでしまうことがあるのが、てあとるみのりの役者です。しかし、いかなる事情や思いがあろうとも、観客が求めているのはそんな「個人の事情」ではありません。舞台上のパフォーマンスこそが評価、印象のすべてです。そして、この評価と印象こそが、次の公演の観客動員の原動力になります。できなかったことの言い訳を並べているような役者を、お金を払って見たいと思う人はいません。どんな事情があろうとも、そんなことを感じさせず、しっかりとした結果を示してこそ、観客を感動させることができるのです。どうしても、その努力という壁を回避して、言い訳を先立たせる「逃げの姿勢」に陥ってしまうのが人間の性です。ましてや、社会的に弱い部分を持っていると自他とも思い込んでいる立場の団員たちは、一般人の何倍も、そんな負の引力の影響を受けてしまいます。しかし、我々てあとるみのりは、そんな事情を取り払って、様々な人がひとつになって同じ舞台に立つという理念のもとに活動しています。その理念を100%余すことなく体現できてはいない実情もありますが、全員がそれを目指して取り組んでいることは100%の事実です。舞台をご覧いただく機会がありましたら、そんな劇団員の真剣な姿勢にも想像力を働かせていただけると、てあとるみのりという団体の魅力がより伝わりやすくなるはずです。

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