6月30日の「宴もたけなわ」です。

Posted by theatreminori on 30.2016 稽古レポート
第16回公演「宴もたけなわ」
8月5日(金)~7日(日)北池袋 新生館シアターにて上演!


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6月最終日の30日。明日から7月かと思うと、8月5日からの公演がいよいよそこまで迫ってきたという焦りを感じてしまいます。そんな空気の中で迎えた午前の制作部は、相変わらずグッズ作りと衣装作りの分業です。この日はそれに加えて、関係機関、関係者あてに発送する、公演の案内のラベルシート貼り、一筆添える文書の作成、個人的な関係者への手紙執筆など、情宣関連の動きもありました。特に手書きの手紙は、一字一字丁寧に、見に来ていただきたいという思いを込めて書き込んでいますので、時間と集中力を要する作業でした。

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作業に使える時間が少なくなってくると、単に作業していればよしというわけではなく、各部門の進捗状況が気になります。順調に進んでいる部門もあれば、実は何週間も同じ工程から抜け出せない部門もあります。このような差が生まれて、その是正がなされていない背景には、制作部に参加している団員がどこかで「何とかなるだろう」「誰かがやっているだろう」「できなければやってくれるだろう」という心の緩みがあると考えられます。現状を客観的に見つめ直すと、やるべきことを具体的かつ明確に示してあれば動ける団員が多いのですが、本当の意味で主体的に活動に参加できている団員は皆無というのが率直な印象です。これは、今後の制作部の大きな課題といえるでしょう。

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午後の稽古でも、どこか人任せである劇団員たちに、総監督からの厳しい言葉が投げかけられていました。チケット販売は、これまでと同じ売り方、同じ宣伝の仕方、同じ相手への声かけのままでは、思うように数字が伸びないものです。今回はノルマという予算の損益分岐点を確保するためのシステムを採用しているのにもかかわらず、まだ前回を超える働きかけをしている団員が少ないという現状に、メスが入ったのです。チケットが売れる、売れないという結果を求めているのではなく、それぞれが使える武器はとことん使う。それが手段であれ、対象であれ、可能な限り「販売する努力」をしているかどうかを総監督は求めていました。まだまだほとんどの団員の心の奥底には「チケットが予定数売れなくても何とかなる」「最後は何とかしてくれる」という甘えがあるようでした。この日は明確に「チケットが予定衣通り売れなければ、劇団にはお金がないのだから、どんな事情があろうが足りない分は公演最終日に払ってもらいます。来月まで待ってくれとか言われても関係ない、問答無用で払ってもらいますから」と、劇団員が希望して導入したノルマ制の原点に立ち返りつつ、だからこそ今まで以上に必死に販売しなければいけない状況であることが強く伝えられました。ホームが福祉の事業所という環境にあっても、補助金や寄付金に依存せず必要な経費は自分たちで稼ごうという理念に基づいて活動を続けてきましたが、まだまだてあとるみのりの成熟度はこのレベルなのです。

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いろいろと厳しい話の後の稽古ではありましたが、「中身を充実させなければ売れる物も売れない!」と気持ちを切り替え、全員が集中して取り組んでいました。おなじみになりつつある大女優の予想外のアドリブも健在で、今日の稽古でも途中からどんどんパワーアップして、周囲が手に負えなくなりつつある状況でした。しかし、脚本や事前の段取りがあるから「手に負えない」という感覚になるだけでのことで、それがライブである以上、自然に受け入れつつ対処できるはずです。周囲の役者としての存在感が試されるわけです。さすがに大女優との付き合いも長い面々だけあって、この課題への理解と順応は早いものです。この点は、ある意味てあとるみのりが秀でている点かもしれません。

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今日の稽古ではラストシーンを何度か繰り返して稽古しました。「少しずつキャラクターがつながってきた」「思ったよりこの感じで演じやすかった」など、ラストを演じることで理解できる感覚もあったようです。あとはつかんだきっかけを各自が全体のイメージを共有しながら、どのように育てられるかがカギを握ります。来週からは7月。通し稽古が中心になる予定ですから、じっくりワンシーンを練り上げることはできません。イメージとパフォーマンスの品質を高められるか?役者たちはチケット販売だけではなく、本業ともいえる演技の構築に努めていくことになります。