6月16日の「宴もたけなわ」です。

Posted by theatreminori on 16.2016 稽古レポート
6月16日(木)午前の制作部では、いつものようにグッズと衣装の製造を進めつつ、その傍らで手売り分のチケットの割り振りと、販売マニュアルの整備が行われました。これまで何回かチケット販売をしているので、今さらマニュアルなんて…と思われるかもしれませんが、扱うチケットはお金と同等の価値があるものです。万が一にも紛失ややり取りのミスがあっては、劇団としても困る上に、何よりもお客様にご迷惑が及んでしまいます。また、そのぐらいフツーにできそうなことでも、正確に情報を伝えられなかったり、記憶がすぐに曖昧になりがちな特性のある団員もいるため、毎回準備をしっかり行わなければ、円滑にチケット販売ができないのです。このあたりは、てあとるみのりならではのことでしょう。

午後の稽古では、まずそのチケット販売方法を実演するロールプレイを行いました。二人組を作り、練習用の仮チケットを用いて、片方はお客様役、もう片方が販売する劇団員役で練習です。マニュアルを確認しながら、所定の手続きを踏んで、記入すべき情報を用紙に記入していきます。マニュアル通りに進めれば、何の問題もないはずです。少し余裕のある団員の間では「今回はどんなお話なんですか?」「会場はどこでしたっけ?」「今回も出演されるんですか?」などなど、チケット販売のエチュードが展開されていました。


すぐに覚えられない団員は何度か繰り返して練習です。

チケットの販売方法を確認し、それぞれに割り振られたチケットを配布してから稽古スタートです。まずは冒頭のワンシーンを抜き打ち的に稽古しました。このシーンは物語の導入部分ともいえる肝心な場面で、先日の通し稽古では見事に足並みがそろっていない、出鼻をくじかれるシーンの筆頭だったので、緊急テコ入れです。何度か稽古を重ねると、かなり動きにもスムーズさと正確さが出てきました。序盤のシーンというのは、物語のその後の印象を左右してしまうので、しっかりと創り上げなければいけません。

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本日の大女優は「私全然疲れない」と豪語していました。

その後は物語の終盤の山場を稽古しています。これも冒頭のシーン同様、物語の印象を決定づける重要なシーンです。中心になってセリフを発する人だけが頑張っても演技は成立しません。それを聞く側がしっかりと言葉を聞き、気持ちを感じ取って、それを態度に表わすことで中身が伴ってくるのです。セリフがない時こそ何を考え、その思いをどう表現するのか?自分が語り出すきっかけや真意はどこにあるのかなど、常に全体が舞台上の様々な気持ちの変動を共有して、感じたことを形にしていかなければなりません。その点を再確認しながら稽古を繰り返しています。

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ひとつの出来事にどう反応するかは人物の価値観によって変化するはずです。

まだまだ人物の内面を表現する以前に、なぜそのようなセリフになるのか、どのような動きをするのが妥当なのかの、感情や思考の内面構築が道半ばの役者がほとんどです。演出から1回の稽古で様々なヒントや零時が授けられます。役者たちはそれを持ち帰り、形に仕上げてきます。稽古とはその繰り返しです。「そこが自分の苦手なところで、テーマでもあるんですよね」「1週間ずっと○○○のことを考えて過ごします!」「一蓮托生ってことですね…って、一蓮托生ってどんな意味でしたっけ?」などなど、役者たちはそれぞれに張り切っていました。

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感情が把握できると自然と体も動きます。

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稽古終盤の大女優はちょっとお疲れのようでした。

なお、募集していた出演者は、お陰様を持ちまして無事に決定しました。この嬉しいニュースは団員たちにも伝えられ、自然と拍手と歓声があがっていました。「ありがたい!」「早く会いたい」とはやる気持ちを抑えつつ、次週から夜の稽古「T.M.Evolution」もスタートします。新加入の団員の合流はこの夜間稽古になりそうです。いよいよ最終段階に突入です!