5月12日の「宴もたけなわ」です。

Posted by theatreminori on 12.2016 稽古レポート
5月の連休が明けて最初の活動です。団員たちはそれぞれが取り組んできた課題、約束していた作業をこなし、不安と自信が入り混じった状態ながらも集まっています(どちらかといえば不安の方が大きかったことでしょうが)。このところの気候の変化もあってか、体調を崩す団員も見受けられましたが、「夜のうちに薬を飲んでおいたら元気になってきた」「痛いところをマッサージしていたら治った」と、本日の活動のために対策を施していたようです。

そんな本日午前の制作部は…たった3名でスタートです。もはや「部」とは名ばかりで、個々の作業を黙々と進めるだけの「制作」の集まりのようでした。もちろん、作業はしっかりと、それぞれが責任を持って少しずつ進めています。

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手が空くと眠くなってしまうような静けさの序盤…。

そんな孤独な雰囲気漂う時間でしたが、次第に団員が集まり始め、各セクションで2名以上の人員が作業に関わる制作部らしい雰囲気になりました。肝心の作業内容は、グッズの製造、衣装の製造・直しです。新しいことを始めるわけではなく、これまでの作業と最終的な目標を結んでいく地道な作業でした。しかし、この一歩一歩が完成品の品質向上につながっているので、省略して進めるわけにはいきません。

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次第に団員が集まって、賑やかになった終盤。

そして午後の稽古。ここでいつもは数名の団員が合流して全員集合となるのですが…体調不良、公務外出などが重なって、まさかのマイナス4名。当初予定していたシーンの稽古はなかなか成立させられそうにないので、急きょ最初のシーンから細かい演出を付けて行くという内容に変更となりました。もちろん代役を総動員しての稽古です。ほとんどの団員が演技に入っていたたため、今週は活動の様子の写真が少なくなっているのです。

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演出も代役で久し振りの熱演。しかも二役。

一つひとつの所作、セリフまで確認していくと、キャラクターを表現する手法が無限に存在することがわかってきます。同時に、そこまで役を深める、表現の可能性を深める作業ができていなかったことがわかってきます。こういった作業を役者自身が積み重ねていくことで演技全体の品質が上ります。それが役者の役割です。今回の稽古では改めてそれに気付くことが出来ました。参加人数が少なかったための苦肉の策ではありましたが、稽古としてはいつも以上に密度が濃く、価値の高いものになった気がします。

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稽古の写真は団員Yが撮影。ちょっと鏡に映ってます。

団員の中からは「どうして稽古を休むんだろうか?」という不満の声も挙がっていました。そういう声が出てしまうのは当然のことかもしれません。誰もが日常の活動、個々の生活の課題に直面しながらも歯を食いしばって準備をして稽古に臨んでいるわけですから、貴重な稽古の時間に穴をあけることは、その全員の努力を踏みにじること、劇団全体の時間を止めてしまうことになります。不満の声が挙がるのは至極当然のことでしょう。もちろん、このような不満要素があることで集団がバラバラになってしまうと決まったわけではありません。実は休んだ人も休まずに頑張っている人も、気持ちの根っこの部分は似ているのです。休みたくなる気持ち、肝心な時に体調が整わない苦悩がわかるからこそ、休んでしまった団員への不満が強くなるわけですから。その後のお互いの態度や気持ち次第で、関係の修復はできるはずです。そしてより強固な絆で支え合う集団に成長できるはずです。