このままの気候なら、もうすぐ桜が咲くと思われた3月下旬。残念ながら予想以上に寒くなってしまい、外はまだまだ春の景色ではありませんでした。そんな3月24日(木)の活動の様子をお届けしましょう。

制作部では5年前の「宴もたけなわ」の公演で使用された小道具の保存状況を確認しています。今回も継続して使える物、改めて用意しなければいけないもの、個数的に買い足す必要があるものなど、現物を見ながら確認しました。もちろん保存箱の中には「宴もたけなわ」以外の公演の小道具も入っているため、団員たちは「おお~懐かしい!」「これは…ミンナ_シッテルの時のじゃないですか?」「あれ?club No.1だったんじゃないですかね?」などなど、懐かしさと記憶の適合に苦労していました。タイムカプセルのようで楽しいひと時でした。
衣装の検討も継続して行われています。この日は先週出ていた案を実際に試作してみるという実験が行われました。道具箱を開けてペンチやらニッパーを使っての工作作業です。出来上がったパーツをどのように結合するかという大きなテーマが残りましたが、パーツ単体ではなかなかの出来栄えでした。ここからさらに進化をして、どのような最終形態になるのか?まだまだ全く予測が付きません!
午後の稽古は、先週から始まったダンス練習に力を入れています。先週の曲の続きだけではなく、新しい曲の振り付けも与えられています。簡単な動きばかりではありますが、ダンスという表現に挑むのが初めてという団員がほとんどのため、まずは曲、リズム、カウントをしっかりと体で感じ取って、自然と身体が動くような感覚の発掘を第一に考え、繰り返して練習しています。ほんの1分程度の動きにも「かなりきつい!」「すごく疲れる」と、まさにダンス初心者ならではの感想が目立っていました。しかし、一部の役者たちは空き時間、他の曜日にも自主練習をして、何とか振り付けを身に付け、音楽を感じながら体を動かせるように努力しています。今まではこのような当たり前の努力が表に出ない団員が多かっただけに、ここからの進化に期待が持てます。


芝居の稽古では先週に引き続き、細かい動きや表現の仕方にも演出が入るようになっています。なぜそのセリフを言うのか?どんな表現の仕方をするのか?基本的な演技の構築についての突っ込みも多かったですが、何気なく発しているセリフにこそ、そのような要素が忘れられてしまっているものです。今のうちにそこを振り返り、しっかりとした根拠を持って演技を組み立てることが重要です。「今までの解釈がちょっと逆でした」「方向性が見えてきました」「少しずつ自然にできるようになってきました」などなど、役者たちは小さな変化にも敏感に反応していました。あとは、この手応えを、思い込みのような実のない感触にしないことです。次回の稽古までに、しっかりと感触の強化と心身への浸透を図れるかが勝負です。
