今日は楽しいひなまつり…の3月3日です。特にそれに関連したことをやったわけではないのですが、ひとまずは季節が移り変わっていることを感じさせてくれる節目の日です。
制作部では先週がグッズ開発のひとつの節目でした。そこで整理されたグッズ案をさらに洗練させていく作業が始まっているはずでしたが、本日の制作部ではなぜかちょっと新しい案の検討がされていました。一度アイディアを整理して方向性が決まっているのに、再び雑ぱくな検討が行われいたのです。これはさすがに時間の無駄と言いますか、先週決めたことが継続されていないことに問題がありました。参加しているその場ではその気になっても、決定されたことが有効に機能しない。この点は制作部における課題です。

そんな反省から幕を開けた本日の制作部では、衣装の案も検討されています。着物をモチーフにした衣装案が多いことから、好きな色柄を自由にそろえることができません(予算がありません)。そこで、持ち寄れるもの、過去に使用したものを広げてみて、今回のキャラクターイメージに合いそうな着物をピックアップしました。「ピンク色っぽいやつがいいと思うんだけど」「この人は地味で固めたい」「この組み合わせにすると色合映えるよね」などなど、実物を見て、触りながらの検討になりました。いくつかのイメージが生まれたので収穫のある時間でした。

そんな制作部が終わってお昼休みを挟んでから午後の稽古に臨んでいます。実は先週から久し振りに新しい団員が加入しています。その影響なのか、ウォーミングアップ、発声練習から団員は元気よく、気合いの入った動きを見せていました。この新鮮な刺激をいつまでも感じながら、しっかりと訓練にも意図を持って取り組んでいきたいところです。

事務連絡を経てからの脚本を使った稽古では、物語の後半から終盤にかけての重要なシーンを読み合わせています。すでに役者の中にはお目当ての役があるようで、その役を中心に選択して読んでいました。そういった思い入れがある分、変に力が入っていたり、上手く演じようという意識が強すぎてしまったりという姿が何名か見受けられました。まだまだ脚本に対しての読み込みも不足しているので仕方のないことですね。

それでも役者たちは楽しそうな雰囲気の中で、元気よく演じていました。舞台の中で描くべき雰囲気に、ある程度賑やかで楽しそうな要素も含まれているので、必然的にそうなっているのかもしれませんが、とにかく個々が思い付いたこと、できることを付け焼刃ながら次々と導入しているのが伝わってきました。即興的要素と脚本のセリフがうまくマッチしていたように感じました。相手が仕掛けてきたとっさの出来事に思わず笑いそうになってしまう(実際に笑っていた)役者もいました。このあたりは集中力を保ちながら進めなければいけない部分です。

稽古の後に、この日までの団員の読み合わせを判断して、配役の発表が演出から行われました。自分の役が決まるというのは特別な気分になるものです。「やった~!」と万歳する団員、「がんばります!」「このキャラクターの内面に迫ってみます」と宣言する団員など、明るい表情があふれていました。役者たちは、これまで以上に脚本と物語に愛着を持って向き合えることでしょう。まだすべての役が決まったわけではありませんが、引き続き募集をかけつつ、次週までに各自が準備をしてくることが確認されました。いよいよここからです!