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2月4日の「宴もたけなわ」です。

Posted by theatreminori on 04.2016 稽古レポート
午前中の制作部ではグッズ案の集約を行っています。昨年からアイディアを出し、試作を重ねてきたアイテムを一度整理し、今後継続して開発するためのイメージすり合わせを行いました。次週が祝日で時間が空くので、この2週間を有意義に活用するために、具体的にイメージと完成形の錯誤をディスカッションしました。また、衣装の何となくのイメージについても話し合いがもたれています。まだ脚本と配役が決まっていない状態ですので、あくまでもイメージの話にはなりますが、「やっぱりこんな色じゃないのかな?」「この形って現実的に無理じゃない?」など、ラフイラストを描いてみての検証になっていました。

午後の稽古は、予定通りに脚本が手渡されるのではないかという期待と不安が入り混じった状態でウォーミングアップから発声練習、早口言葉練習、ポーズゲームなどが進行しています。主宰がパソコンの前にかじりついて細かく何かの作業をしている気配を感じながら、団員たちは「その時」に胸を躍らせていました。

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このまま円満に脚本の配本になるかと思われた矢先、主宰から団員に、この脚本が渡される日に備えて、各自が掲げていた課題の改善、達成された目標の実績が問われました。「8月(公演)までにはできるように…」「まだ自信がないですけれど…」「これから頑張る」…そんな答えばかりでしたが、主宰からは「本番から逆算して仕上げても意味がない。稽古でできていないことが本番でできるはずがない」「稽古の段階ですべてできている状態に持っていくこと」と、厳しい言葉が投げかけられました。確かに、本番というものは緊張感、環境の違いから、普段出せているパフォーマンスの8割程度の物しか表現できないものです。ですから、稽古段階から万全の状態で臨み、自信を持った演技ができるように、完成された役作りを披露できるようにしておかないといけないということです。この時点で出遅れた団員たちは、ここからもう一度決意と行動を連動させて、日々の稽古にも覚悟と責任を持って臨んでもらいたいところです。ひとりだけできていてもダメ、ひとりだけできていなくてもダメなのが舞台です。

そんなシリアスな雰囲気に続いて、作品の概要説明、脚本の配本、読み合わせを行っています。読み合わせの配役は演出の方から指定されていました。ある程度イメージを持ちながら脚本が書かれていたことがうかがえますが、試しに読んでもらって本当にイメージが合っているかを確かめているという側面もあるようでした。今後の配役、演出の方向性に影響を与えそうな読み合わせでした。初見でありながら、全員がある程度動きを入れながら演じるのがてあとるみのり流ではありますが、脚本読みレベルでの整合性を検証したかった演出側の意図を超越してアドリブを入れまくる役者まで存在したのはご愛嬌ということで。

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ひとまずは予定通りに脚本が完成しました。ここから少しずつ公演に向けた役者関連のスケジュールも定まってきます。今のうちからどんどんできることを進めていき、より良い作品に育てられるように、団員一同、時に力を合わせて支え合い、競い合いながら稽古を重ねていきます。

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