1月の最終週、28日(木)の活動の様子を紹介しましょう。この日も午前中の制作部から午後の稽古まで活気あふれる時間となっています。少しでも良いものを創ろうというそれぞれの思いが集まっている印象です。先週末にお招きいただいた新年会の余興ステージも大盛り上がりのうちに終了し、これからしばらくはイベント依頼もないため、第16回公演「宴もたけなわ」に向かって専念できそうです。
制作部では今月のテーマになっている「グッズの案を具体的に煮詰める」を継続して、具体的に進行しています。今週もいくつもの試作品が持ち寄られています。手作りの技術を上げる努力、コストを下げつつ品質を向上させる工夫が、毎週明らかに反映されています。デザインだけを作ってあとは外注でよろしくという無機的な物作りではなく、最後まで自分たちの手で作り、自分たちの手で、目の前のお客様に販売するというプロセスを含めて創造していく商品です。所属している団員たちのソーシャル・スキル向上にも大きな効果がフィードバックされています。

制作部参加人数も増えてきました!
午後の稽古では、いつものウォーミングアップ、発声練習、早口言葉練習の後に、最近恒例のダンス練習を行いました。これまではみんなで振り付けを考えて1分ほどのパートを踊ってみるという入門編を行っていましたが、本日はリズムを取って踊る基本中の基本ということで、サイドステップを練習しました。ちなみにてあとるみのりでダンスの基礎を教えるのは意外にも主宰者です。バレエ、エアロビなどの経験があるため、それなりに教えることができるのです。本格的にダンスを極めたわけではないので、入門的な基礎を教えること、難しさや大切さの共有にはちょうどいいレベルなのです。外部の団体やレッスンでダンスをやったことがある団員でも、「基礎を教わる」という経験がなかったようで、この講習は「すごく勉強になりました」と口にしていました。サイドステップを極めれば、そこから派生した様々な動き、踊りが表現できるようになるはずです。

発声練習のひとコマ
ダンス練習の後は、先週に引き続き、執筆中の脚本から数シーンを抜粋してのセッションでした。すでに新作脚本はほとんど完成しています。ただ、最終的な話の落としどころ、重要なセリフやシチュエーションの表現など、細かい部分の調整が完了していません。この稽古での試みは、役者たちに物語の雰囲気、登場人物の雰囲気を少しでも早く体験してイメージを膨らませていただくことの他に、脚本の最終調整に役立つリアクションを持ち帰ることが目的になっています。先週は登場しなかった人物も今週は登場し、2週合わせれば全部のキャラクターを垣間見ることができたことになります。ここから役者たちが何を思い描くのか?そして、物語は最終的にどのような方向性で完結するのか?みんなで創っている実感がこの作品にはあります。

初見でも雰囲気を出そうと奮闘しています

本人曰く、セーターの女性はマリリン・モンローだそうです
脚本完成までいよいよあと少しとなり、脚本を書いている人間はもちろん、役者たちも冬のインターバルをどう過ごしたかの成果を出せるかどうかで追い詰められてきました。同時に、何か新しい世界が始まるきっかけが近付いているワクワク感もあります。日々様々な課題や難しさを抱えている我々が、なぜ前向きに生きられるようになっているのか?そのひとつの形が生まれる瞬間が近付いているのです。

気になることはしっかりメモしています
(この脚本は試作版なので回収されましたが…)