今週は2015年最後の活動になりました。今年は第14回公演「てんとせん」を2月にプレ公演、4月に本公演という変則的なスケジュールから始まり、11月に第15回公演「2025」を上演するという1年でした。団員手作りのグッズ作りにも力を入れ、商品の品質向上が達成された印象があります。ご来場くださった皆様、グッズをお買い上げいただきました皆様にはこの場を借りて感謝申し上げます。
さて、そんな感慨に浸りつつ迎えた制作部では、早速来年のことを話し合っています。第16回公演ではどんなグッズを作って売ろうかの話し合いです。もちろん、まだ具体的な商品になっている案はありませんが、今のうちにこんなイメージはどうか?こんな媒体を用いてはどうか?新しくこんな趣向を取り入れてはどうか?といった協議を行っています。少しまとまったイメージに関しては、年明けの制作部までに試作品を持ち寄ることにしました。

そして、午後の稽古でも来年に向けた準備を行いました。いつもお世話になっている関係者・団体に向けた年賀状に、団員たちの直筆メッセージを添える作業です。「何を書こう?」「これで伝わるかな?」「字が変になっちゃった!」などなど、不慣れな作業と緊張感に、あちらこちらで悲鳴が上がっていました。何とか予定の枚数を終了。全員が最低一枚はメッセージを書き込むことが出来ました。

その後は少し踊りの練習を実施しました。先週実施した立ち方や歩き方からの発展ともいえるレッスンです。今回はみんなで創作の振り付けを考え、何度も繰り返して練習してもらっています。わずか30秒ほどのパートですが「疲れる!」「暑くなってきた!」「なかなかそろわないですね」「あれ?何でこうなっちゃうんだ?」などなど、大騒ぎでした。ダンスのコツとして、まずはリズムをつかもうというアドバイスを総監督から得ると、みんなで「1,2,3,4…」「5,6,7…はいっ!」と、手拍子とカウントの掛け声を刻みながらの練習になりました。最初はバラバラだった動きも、リズムを共有することで少しずつシンクロするようになりました。全員がダンサーではありませんので技術面では稚拙だったとしても、リズム感や表現しようとしている物が共有されることで、一気にダンスの質が高まるものです。そして、そこには踊る側にも見る側にも「楽しさ」があります。団員たちは「大変だ」と口にしながらも、何度も練習を繰り返して、最後のカウントが揃った時には「おお~!」「気持ちいい!」と笑顔を見せていました。

ダンスで十分に心と身体をシンクロさせてから、短編脚本の読み合わせを行っています。ダンスで雰囲気を共有して創り出すという体験をした直後だったからでしょうか、セリフ以外の相槌、仕草などに、物語の流れ、場の雰囲気をよく表現する要素が加わっていました。その中でセリフを通して、さらに自分のキャラクターを前面に出すという構造が成立していたので、見ていても楽しめる読み合わせでした。誰かが突出して変だったということではなく、素直に物語や場の空気の変化を楽しむことが出来ました。

そんなわけで、2015年の活動はこれにて閉幕です。今夜は団員にファンが多い「演劇集団TOY's BOX」さんの公演に足を運ぶ予定の団員もいます。一方で繁忙期にあたるアルバイトに汗を流す団員もいます。それぞれのクリスマス・イヴを過ごしながら、新しい年の活動と進化に思いをはせることでしょう。来年は1月7日(木)から活動開始です。このころには第16回公演について続報をお届けできているはずです。どうぞご期待ください。それでは皆様、良いお年を!