このところ毎週事業所内の清掃が続いている制作部。本日も同様に大掃除並みの清掃作業を行いました。この日はキッチンスペースの換気扇、流し台、ごみ箱、掃除ロッカーなどを中心に清掃しました。置いてある荷物、収納されている物を移動して、いつもよりも念入りに掃除です。普段の清掃では手の届かないところまで、しっかりと実施することが出来ました。「一度出して掃除して、元の位置に戻しただけなのに、すごくきれいになった気がします」と、掃除後の達成感を口にする団員が目立ちました。

年末を控え、熱心に清掃を行った制作部から一転して、午後の稽古は何となく目的意識と言いますか、稽古を行う意欲が低い状態でスタートしてしまいました。すかさず総監督からの檄が飛ぶことに…。
演じること、公演を行うことに慣れてきてしまっているようですが、私たちは何も成長していません。できていないことができていないままになっています。お客様を何度も集めても、その数字が伸び悩んでいるのがその証拠です。自分たちが思っている程、自分たちはまともな演技ができていないことに気付かなければいけません。そこで我々に圧倒的に不足しているものは何か?毎回「演技力の向上」をテーマに掲げるものの、具体的にそれが何なのかに触れる機会が少なかったように感じます。この日は総監督からズバズバと、厳しい言葉、客観的事実が付きつけられました。それでも、次回公演を頑張って集客力の向上を目指そうという決意をした団員たちは、その言葉の数々を真摯に受け止め、それぞれの立場に置き換えて考えていました。なぜそのような取り組みが必要なのか?いつ取り組めばいいのか?その結果演劇以外の自分の世界がどう変化するのか?総監督からの熱いメッセージに、団員たちは改めて気合を入れて「もう第16回公演は始まっている!」と、心をひとつにしていました。
その後は過去のてあとるみのり脚本を読み合わせました。半分以上の団員が初めて体験する物語です。てあとるみのりもそれなりに長い歴史の中で、活動の規模、スタイルを変化させてきたということが認識できました。「このネタ、最初の頃の定番でしたね」「私はこの話を客席側で見ていたんです」「あの時やった役と逆の立場をやってみたら、こう見えていたのかって気づきました」「今は○○さんはどこで何しているんでしょうか?」などなど、当時の思い出と今をつなげる感想が多く聞かれました。



読み合わせを終えてからは、今回読んでみた役に付いての振り返りと、もしこの脚本を上演することになったらどう手を加えるべきかといった話し合いが行われました。ただの余興ではなく、しっかりとそれぞれのトレーニングになるように、こういったインターバルの稽古も無駄にはしたくないところです。そう。すでに第16回公演は始まっているのです。