午前中の制作部では先週までの作業を引き続き実施しています。順調に進んでいるように見えて、ひそかに間違えている人がいたりしましたが、ひとまずは予定の工程まで終えることができています。本来は次週には全部のグッズが完成予定でしたが、一部の商品に進行の遅れがあることもあり、再来週の11月5日(木)が最終締切日となりました。これに油断することなく作業を進めたいところです。さすがにこのリミットを超過した商品はラインナップに入れることはできませんので。
午後の稽古では次週10月29日(木)に通し稽古を実施することが周知されました。さらに仕込みから本番までの大まかな流れに関しても総監督から説明があり、いよいよあと少しで公演というムードが高まってきました。かといってピリピリ、ぎすぎすし過ぎないのは、これまで何回かの経験があっての落ち着きなのか、あるいはちょっとした油断なのか?答えは次週の通し稽古で明らかになることでしょう。この段階で答えが後者だったら、かなり絶望的なのですが。

細かい表情についても修正が入りました。

中には自主的にこれまでにない表情を生み出す役者も。

演出や段取りはついても新鮮さを大切に演じます。

相手の言葉や態度に心を傾けることが基本です。

もちろんセリフの意味や必要性の理解も大切です。
何度か稽古を重ねていると、上手く行っている時の状態を維持できなくなる場合もあります。これはより良くしようと深く考えた故の罠でもあります。なぜならば、ひとりがそのような走り方をし始めると周りとの調和が取れなくなります。全員がそこに順応して合わせられればごまかしも利きますが、得てして役者とは、良かった稽古の後ほど個々が己の形だけを深めてきてしまうものです。結局は周りを見れない、感じられない、自分のイメージだけで好きに動いてしまう。そこに芝居全体の中で不整合があっても、それが己の突出した一人芝居によるものだと気付かないので修正できないというスパイラルの誕生です。本日の稽古で改めてその危険性を共有することができました。今一度、演じることの基本、モノマネとの明確な差異を示せるかどうか?かつて、確実に自然体で面白味のあるやり取りをしていた感触を取り戻せるか?次週の通し稽古ではそんな側面にも注目です。