気が付けば5月も最終週。公演までまだ時間があると思っているとあっという間にその日を迎えることになりそうです。こういう経験は何度もしているのに、常に時間の流れの早さを実感してしまいます。
制作部では先週に引き続いての床掃除。その後は公演へ向けての大まかなスケジュール確認を行っています。午前中は参加人数が少ないので、床清掃はなかなか大変でしたが、稽古でいつも使うフロアに対して心を込めて実施しています。


清掃後の話し合いで確認されたのはスケジュールだけではなく、早くも販売用のグッズのことでした。この段階で細かいキャラクターやテーマは不明ですが、商品の方向性は検討できます。わかりやすく言えば、バッジを作る、シールを作る、ストラップを作る…といった商品の形状の検討です。6月の間には様々な素材や方向性で試作して、その中から品質、作品との相性を考慮して、採用される品種を確定していくことになります。物語がはっきりとしていない今だからこそできるチャレンジです。
午後の稽古はいつものようにウォーミングアップから始まり、体を使った表現を訓練するポーズゲームを実施。その後、今週講師として招かれた企業の新人研修の報告を行っています。今回参加できなかった団員も「お話を聞いて興味を持ちました」「次は行ってみたいです」と目を輝かせていました。

そして、メインの稽古は脚本読みです。なんと、早くも新作の初出し原稿がお目見えしたのです。異例の早さではありますが、まだまだほんの冒頭部分、暫定的なキャラクターたちが好き勝手にやり取りをしているエチュードのような脚本です。これを演じてもらいながら、素材をさらに充実させて、何度も創り直していく作業を続けます。



本日は短めのシナリオを役を入れ替えながら4回読み合わせました。同じ役でも演じる人によって印象も演じ方も変わってきます。何とか似たように演じようとしても「やっぱり同じにはできないわ」「本家の方が面白い」と、オリジナルには敵わないようです。自由な独創で、これから脚本も構築されていくことでしょう。今はそのための時間です。団員一同で物語や人物を創っているのです。