「てんとせん」の公演も無事に終了し、すでにカレンダーは5月。てあとるみのりは制作部を含めて、休むことなく活動しています。
午前中の制作部は、先週しっかりと「てんとせん」の振り返りを行い、今週は備品の整理と片付けです。公演があるとどうしても備品類が散乱してしまいます。また、回を重ねるごとに小道具や衣装も増えていくので、定期的に整理整頓しなければ収納しきれなくなってしまいます。公演直前も引越しのような騒ぎになりましたが、この日もまたそんな感じでした。
午後の稽古は、次回公演へ向けて訓練的な内容を中心に実施しています。久し振りに実施したポーズゲームでは、もう一度意識すべき要素を確認して、しっかりと体と頭を使ったポーズ作りを実践しました。ただなんとなく構えるのではなく、一瞬のひらめきと動作に集中したポーズを作ることで、一気に運動量も高まります。表情や指先まで神経を行き渡らせて繰り返すことが、様々な発想や瞬発力、不動の心のトレーニングになります。


その後新しい即興ゲームを挟んでから二人一組でのエチュードを実施しました。このエチュードがなかなか曲者。どうしても面白くしてしまおうという気持ちが強くなって、本来大事にしなければいけない状況のイメージ、伝えたい人物像などがぶれてしまうことがあるからです。この日もうまくフィットしたコンビと、コントのような展開になってしまったコンビがありました。想像力と表現力のバランスを取ってこそ創造です。ここでしっかりと基礎を鍛えておくことで、脚本から物語、人物像を読み取る力とそれを表現する力の双方が高まるはずです。
何週かはこのような基礎訓練を重ね、新たな脚本の完成を待つことになりそうです。この日、総監督は頭の中にある3つの案のうちどれかにするようなことを申していましたが、果たして?この日のエチュードとは何か関連があるのでしょうか?すべてはまだまだ謎のままです。

何かの実験室のようでした。

バイクに乗っているのではなく、断崖絶壁の山道でした。

化粧品のセールス対決みたいでした。