2月12日(木)の第16回文化交流会(豊島区精神障害者共同作業所連合会主催)を来週に控え、制作部、稽古共に最後の仕上げを行っています。最後の仕上げ…といっても進行に余裕があるわけではなく、正確には最後の追い込みと表現した方がいいのかもしれません。
制作部ではまず2月公演の最後、カーテンコールで掲出する横断幕作りを行っています。もちろん内容は4月の北池袋新生館シアター公演の宣伝です。手作り感あふれる横断幕で、熱烈アピール予定です。衣装の細かい確認も行っています。不足しているアイテムと今日の稽古で試す予定のアイテムの確認、複数の候補から一点に絞る審議など、こちらはまさに最後の仕上げという感じでした。もうひとつ、チケットデザインの作業も進行しています。こちらも12日の販売開始を目指して準備を進めています。現在最終候補のデザインをプレゼンするための微調整中です。


また、来週のイベントのタイムスケジュール、会場の見取り図などの詳細をまとめた資料も用意されていました。当日の集合時間、注意点などが詳しく書かれた資料があれば、全員が無事に集合し、滞りなく行動できるはずです。ちょっと心配なのは、この説明の後に、「それで、本番って何時からなの?」「どこに集まるの?」と、既出の予定を質問した女優がいたことです。まあ、大丈夫でしょうけれど。。。

午後の稽古では、今回の「てんとせん」の稽古がスタートして以来、初めて全出演者が一堂に会しました。本番前最後の稽古で初めて全員が揃うというのは、様々な立場の人間が集まっているてあとるみのりらしい展開です。それぞれ別々に進めてきた稽古と準備が融合する瞬間はドキドキしますが、演技を合わせられる楽しさがそれを上回ります。お互いの約束事がしっかりと守られていたおかげで、大きなトラブルや不明点もなく、すんなりと融合がなされていました。


この日は最終稽古ということで、2回の通し稽古を実施しています。1本目は緊張感からか、気の抜けたような演技ばかりでしたが、各自がそんな体たらくを反省し、気を引き締めて臨んだ2本目はまずまずのテンポと勢いを感じられました。それでも理想とする品質にはまだまだ遠く、残りの1週間をそれぞれが有意義に活用してレベルアップしてくることが必要です。


2月12日の公演は「てんとせん」の終わりではなく、4月の「てんとせん」への始まりです。ここでどのようなインパクトを残せるのかで、4月の処遇が変わってきます。役者にとって、まさに生き残りをかけた運命の舞台です。このぐらいの動機付けに扇動されなければ、作品にストイックに向き合えないのです。人間はどこか、甘えを享受してしまう生き物ですから。

そんなわけで、本番へ向けて一致団結の気合い入れ。こうして、みんなの心がひとつになった…あれ?