1月22日の「てんとせん」です。

Posted by theatreminori on 22.2015 稽古レポート 0 comments
2月12日の公演まで、稽古回数はあと3回。何だかあっという間でしたが、まだまだ決まっていないことがたくさんあります。制作部では持ち寄った現物の衣装案を並べて、色合い、形、他の人物との兼ね合いなどを徹底検証しました。イラスト案の段階では、なかなかイメージが湧かなかった衣装です。現物を前にすれば、よりわかりやすくなって、様々なアイディアに派生するのではないかと期待していましたが、結局は「なんか違うんだよな」「じゃあどうしよう」で思考停止状態に。現物だろうがイラストだろうが、想像力が必要なことには変わりありませんでした。

午後の稽古は、気合の入ったウォーミングアップからスタート。風邪から復帰した団員も、少しパフォーマンスに不安があったようですが、しっかりと声を出して心身の準備を行っていました。てあとるみのり名物教材を使った早口言葉練習では、苦手な人にも丁寧に説明を加えながら進める団員の姿が見受けられました。団結力を感じます。



その後、音響の進捗状況と現在のプランの確認が行われました。イメージを固めて選曲してきた案も全曲が素晴らしいというわけではなく、やはりシーンに合わないもの、セリフとのリズムが明らかに異なるものも多く含まれています。徐々に時間が無くなってきた状況で、どこまで洗練した音を組み立てられるか?音響担当者は「もう少しだけ待ってください」「チャンスをください」と必死に食い下がり、プランをさらにレベルアップさせるチャンスを得ました。ほとんど初挑戦に近い音響担当者たちは、どうしても音を当てて盛り上げる、わかりやすくすることばかりに心を奪われてしまいがちです。無音であることも音響の意図であること、演出効果として成立させるべきであることを理解した上で、もう一度熟考してもらいます。

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大きい舞台では相手との通常の距離感も増幅させなければいけません。

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大きな舞台では動作や表情にも大きな変化が求められます。

この日の稽古終盤では、「演じる」ということの最も基本になることを改めて見つめる必要性が問われました。どうしても形を作ること、その形を守ることに集中してしまう役者がいるからです。回を重ねるうちに守りに入る。失敗してはいけないという思いに駆られることが、この問題の根っこになるようです。失敗しても、無様な姿をさらしてでも、己のありのままをさらけ出すような開き直りが欠けているのです。いわゆる人前で「ばかになる」ことが出来なければ、他者を演じ、その世界を楽しむこと菜でできません。求められていることは極めてシンプルなことです。上手く演じる必要も、超人的な体の動きをする必要もありません。目の前で起こった現象に何を感じ、どう行動するのか?それをやるだけです。セリフなど覚えずとも、誰にでもできるはずのことです。忘れかけているこの原点に、どれだけ近付くことができるのか?この後戻りこそ、実は演技の質を先に進めていく秘訣なのです。

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