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8月28日の「Mission」です。

Posted by theatreminori on 28.2014 稽古レポート 0 comments
先週の池袋演劇祭・予告編CM大会の余韻をちょっとだけ懐かしみつつ、あと3週間後に迫った本番のステージ向けた準備が進行しています。Facebook、Twitterをご覧になっている方はご存知でしょうが、連日衣装や小道具に本番仕様の汚しが入っています。これからは個々の色合いだけではなく、全体の汚れのコンセプト、バランスを調整し、世界の中に統合していく作業を重ねていくことになります。この工程は劇場に入って、照明の光の中に立つまでは終わりませんので、今からベースを構築しておく必要があるのです。

さて、そんな裏方のさらに裏作業が深夜まで進行している中、本日の制作部ではグッズの製造と関係機関へ発送するダイレクトメールの準備が行われました。ダイレクトメールの宛名書きは、団員が心を込めて手書きで綴っています。決して上手な文字とは言えませんが、一文字ずつ、間違いがないかを確認しながら、慎重かつ丁寧に作業をしています。20件以上の宛名書きはなかなかの重労働です。それでも、お客様に見に来てほしいという思い、役者としての参加ではなくても、裏方としてこの劇団の活動に深く関わりたいという思いに支えられながらやり遂げています。表舞台に立つ者だけが劇団員ではないのです。それはグッズの開発と製造を担っている団員も同じ思いです。役者と同じように悩むこともあり、投げ出してしまいたくなることもありますが、それを乗り越えるために自分と向き合い、闘って、乗り越えた先に仕上がったグッズがあります。この成果は実際に劇場に足を運んで、グッズを手に取って確かめていただきたいです。役者の活躍という表面的な魅力だけでは、てあとるみのりの面白さは語れません!

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午後の稽古は当初、通し稽古を予定していましたが、先週の稽古の品質があまり良くなかったことと、欠席の団員が数名いたことから、シーンを抽出しての稽古になりました。この日も課題となったのが、役として物語の中での存在感が構築されているかどうか?つまりセリフがない時、ト書きに具体的な指示がない時でも、何かを感じ、何かを考え行動するのが人間です。たとえ無言で立っているにしても、何らかの意図であったり、その人物の生活歴で培われたロジックが存在して、その現象に至っているのです。役者たちにはその部分の構築を目指してもらうよう、繰り返し演出から伝えられています。己の人生に置き換えれば、過去にいろいろな出来事、体験があって、今現在ここに集まっているわけですから、少しそんな自分の生い立ちを応用してみると、どんどん世界が広がるはずです。難しい課題ではありますが、「自分と違う存在に成れる」という楽しさを実感するには、避けては通れない課題でもあります。結果的にそれが面白い舞台を生むのですから。

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また、先週末の予告編CM大会の結果について、出演した役者たちに改めて告知されました。「楽しもう」という大きなテーマを持って臨んだ大舞台でしたが、やはり、何の評価もなかったことについては、全員が残念な思いを抱いていました。まあ、ここでへらへらしているようでは、この先いい作品は創れませんから、高望み大いに結構という精神は大歓迎です。

そんなこんなで次週は9月に入ってしまいます。どうなることやら。

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